ノートを制す者は受験を制す!?高校生のための科目別ノートまとめ術

高校生にとって、毎日の勉強に欠かせないノート。中学時代より学校での学習科目が増え、ノートの管理だけで一杯一杯な人も多いのでは。

教科の先生によっても、プリントやワークシートの配布が多かったり、ノートを取る時間もないほど授業が早かったりして、授業中に全部まとめあげるのは一苦労だったりしますよね。

ノートはただ記録するだけでなく、自宅での復習やテスト勉強、大学の受験勉強の際に見返すために必要です。「たかだかノートの書き方だろ」と感じるかもしれませんが、実はノートのまとめ方一つで勉強のはかどり方が全く違ってきます。

成績の良い人というのは、ノートのまとめ方も上手な場合が多いです。分かりやすくまとめておくことで、見返した際にスムーズかつ効率よく勉強できるからでしょう。あなたの周りの勉強ができる友人の中にも、ノートの取り方を工夫している人がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、成績アップにつながる分かりやすいノートのまとめ方を、科目別にご紹介していきます!今までノートを取ることが苦手だった人も、ちょっとしたコツで一気にまとめ上手になれますよ。ぜひ参考にしてみてください。

文系科目のノートまとめ術

文系科目は、理系科目に比べると書き込むことが多くなるイメージがあります。かといって、先生の板書をなんでもかんでも写していては、要点の分からないごちゃごちゃしたノートになってしまうでしょう。

教科ごとのポイントを意識して、ノートをまとめるコツを見ていきましょう。

国語のノートのまとめ方

高校生の国語には、「現代文」と「古文」「漢文」ありますが、共有で一つのノートにしないで、それぞれノートを作ることをおすすめします。

国語の授業は縦書きでノートを取りますが、現代文でも古典でも、意識したいのは< b>文字の丁寧さと漢字の正確さ。普段スマホやパソコンに慣れていると、文字を書く習慣があまりないかもしれませんよね。

難しい漢字もはっきり書き写せるよう、おすすめは罫線が7mmのA罫ノートです。

まとめ方のコツは、ノートの下1/4に線を引いて ページを2分割してください。上の広いスペースの方には、教科書のテキストや先生が板書に書いていく内容をピックアップして書き込みます。十分に余白を持たせて書き写すようにすると、後から気づいたことを付け足しても見づらくなりません。

ノートの下1/4のスペースには、先生がさらっと口頭で喋った内容や、分からない漢字などを記入します。先生が何気なく話した内容は意外とテストに出やすいですし、分からない漢字を抜き出しておくと復習時にとても役立ちますよ。自分の浮かんだ考えや意見をメモしておいても良いでしょう。

英語のノートのまとめ方

英語は、先生によって授業の進め方も様々ですが、一般的には教科書の英文を和訳しながら、単語や文法などを解説していくかと思います。

英語のノートのポイントは、< b>見開きで使うこと。英文のすぐ下に和訳を書いていく人もいるかと思いますが、パッと見た時に文章が詰まっていて見にくいです。
ノートの左側に英文、右側に和訳と、分けて書いてみてください。

あとは、左側も右側も、下から1/3くらいのところで線を引いて分けます。左下のスペースには、「分からない、または重要な英単語」を抜き出して書き写します。右下にスペースは、「文法や先生の解説」をメモしていきましょう。

こうして、見開きで4分割にしてまとめることで、見返した時にわかりやすく、内容がスムーズに頭に入ってきますよ。

社会

社会には大きく分けて「歴史」「地理」「公民」があるかと思います。

「地理」は、参考になる資料や地図をプリントで配布されることも多いです。プリントだけ別に管理するよりは、必要な図をノートに貼り付けてしまうと良いでしょう。図があると、先生の解説も書き込みやすくなります。

日本史、世界史といた「歴史」は、時代の流れに沿ってまとめていきます。ノートの右1/4に線を引いて2分割し、大きい方のスペースに板書、右側1/4のスペースは先生が口頭で話した内容をメモしてみてください。歴史では、先生が口頭で話す小話や豆知識のようなものが暗記の手助けになることも多いです。
また、あらかじめ重要単語は赤やオレンジ色で記入しておくと、テスト試験前に赤シートを使って暗記の勉強ができます。

倫理や政治・経済といった「公民」は、単語の暗記もそうですが、仕組みやシステムを理解しやすいよう、簡単な図解も加えておくと分かりやすくなります。自分が見直せれば良いので、図の上手さを気にしなくても大丈夫ですよ。

理系科目のノートまとめ術

次は理系科目のノートのまとめ方を見ていきましょう。

理系科目は授業中に演習問題を解くことも多いので、見返した時に訳がわからないこともしばしばあるでしょう。そんな理系科目のノートをまとめるポイントは、一体何でしょうか。

数学

数学は、教科書や参考書に載っている演習問題を、解きながら進めていく授業が多いかと思います。問題によっては図形を描くこともありますが、丁寧に描けばいちいち定規を使わなくても大丈夫です。幅の狭いC罫のノートの罫線を補助にして図形を描くのもおすすめです。

ポイントは、ページの真ん中に縦線を引いて2分割すること。左半分では出された問題を解いていき、右半分には使用した公式や解説を書き込みます。問題を間違えてしまった場合は、隣の右半分に正しい解き方・回答を書いておくのも良いでしょう。

正解の丸付けは赤ペンでする人が多いと思うので、重要な公式やポイントなどは青ペンで記入してみてください。苦手な公式、間違えやすい問題にチェックをしておくと、効率的に復習ができるでしょう。

理科

高校の理科には「生物」「科学」「物理」「地学」の4種類です。選択によって履修科目は異なるかと思います。

どれを選択したにせよ、ポイントになってくるのは、イラストや図解を上手く取り入れてノートをまとめることです。ノートは罫線があるものより、白紙のノートの方がイラスト等を自由に描きやすいかもしれません。

図やイラストは、絵の上手さよりも自分にとって分かりやすいことが重要です。余白を持って、少し大きめに描いてみると見やすい図解になります。実験がある科目の場合は、実験の際に気づいたこと、疑問点などをメモできるスペースを作ると良いでしょう。

次ページではノートを簡単にまとめられるアイテムをご紹介!