高校生活の最後に、大好きな彼氏・彼女と卒業旅行を楽しみたいというカップルは多いですよね。夢の『ディズニーリゾート旅行』を計画したり、『カップル国内旅行』、『○○県のおすすめデートスポット』なんて調べたこともあるでしょう。どうせなら遠出したいものですが、そこで問題になるのが泊まりで行くか日帰りで行くかです。
「高校生活最後のイベントだし、せっかくならお泊まりしたい」
「大好きな恋人と少しでも長く一緒にいたい」
せっかく卒業旅行に行くのだからこそ泊まりで楽しみたいというのが本音ですが、まだ高校生なので親の目を気にしないわけにもいきません。
そこで今回は、親から旅行の同意をもらう方法なども踏まえて、実際に高校生だけで宿泊施設に泊まれるのかをご紹介していきます!
高校生カップルにおける「旅行」最大の難所
高校生カップルが卒業旅行を計画する上でまず確認しなければいけないのが、「高校生だけで泊まりの旅行ができるのかどうか」です。修学旅行や保護者が同伴する家族旅行と違い、未成年の高校生二人を宿泊施設が客として受け入れてくれるのか気になるところですよね。まずは宿泊施設のルールを把握しておきましょう。
親の同意があれば未成年同士でホテルに泊まることは可能
宿泊の規定やルールは各施設により異なりますが、結論から言えば、高校生カップルが二人でホテルに泊まることは可能です。ただし高校生だけで泊まる際には、民法第五条の1項と2項により、施設側から『親権者の同意』を求められます。
民法第五条とは、”未成年者が法律行為をする際は法定代理人の同意を得なければいけない”という法律。簡単にいうと、ホテルに泊まること=私たちとホテルが「宿泊契約」を結ぶという法律行為になるのですが、それを行うには親の同意が必要ということです。
親から『承諾』を得ることが最大の難所
「高校生だけで泊まっていいなら卒業旅行が実現できそう!」と安心した方もいるかもしれませんね。しかし最大の難所はここからです。
未成年同士で宿泊を目的に施設を利用する場合は『親権者の同意』が必要であることがわかりました。『親権者の同意』を得ること、つまりは親の承諾が必要になるということです。施設側への提出が求められる同意書には、大抵保護者の署名と連絡先を書くようになっています。
行ったのに「泊まれない」なんてことにならないように……
せっかく宿泊先へ行っても、同意書が完全な状態で用意できていないと宿泊を断られる可能性は十分にあるのです。「宿泊先に行ったのに泊まれなかった……」なんてことがないように、きちんと双方の両親と話し合って、二人だけの旅行を承諾し同意書を書いてもらうようお願いしましょう。
親からの同意を得るための方法は?
高校生だけで、しかも彼氏・彼女と二人だけの旅行ともなれば、親からすんなりと同意を得るのは簡単なことではないでしょう。だからといって、嘘をついてこっそり行くのは厳禁です。
旅行先でトラブルに巻き込まれた場合やホテル側に嘘がバレて泊まれなくなった場合に、親へ連絡できないのはリスクしかありませんし、何より親に黙って強行突破をしても旅行を100%楽しめませんよね。では、どうすれば親からの同意を得られやすくなるのでしょうか?
普段から信頼度を高めておく
まずは、普段から自分自身の信頼度を高めておくことが大切です。日頃から親の信頼を得ることで、「恋人と泊まりで旅行に行きたい」という言い出しにくい話もスムーズに切り出せたり、親も冷静に子供の立場を考えて相談に乗ってくれたりします。
まじめな優等生ちゃんである必要はない
「親からの信頼が必要って、まじめな優等生にならなきゃいけないの?」と思うかもしれませんが決してそうではなく、勉強にも部活にも全力で取り組んで誠実に普通の高校生活を送るだけで構いません。
フラフラと遊び歩いて人に言えないような悪い付き合いをしない、帰りが遅くなる日はどこで誰と何をする予定なのか共有するなど、親に心配をかけないように日常を送っていればきっと信頼してくれるはずです。
・勉強も部活もまじめに取り組むこと
・普段から親に心配をかけないような日常を過ごしていくこと
恋人のことを事前に紹介しておく
皆さんは、今付き合っている恋人がいることをちゃんと自分の親に話していますか?
いきなり彼氏・彼女と二人で旅行したいと言われても、その前に恋人を紹介していなければ、見ず知らずの相手との外泊を許さないのは当然のことです。二人きりの旅行を実現させたいのであれば、必ず事前に恋人を親に紹介しておきましょう。
紹介は「ついで」感覚の軽いものでOK
とはいえ、恋人を家に招いて両親に紹介するのはまるで結婚の挨拶のようでハードルが高いですよね。かしこまった挨拶をする必要はなく、お互いの家で宿題をやる約束をして、家にお邪魔したときにお互いの両親へ自己紹介するような「ついで」の感覚でOKです。
さりげなく存在をアピールするのも良し
いきなり恋人を親に紹介するのが恥ずかしいという人は、相手を直接紹介する前に親へ付き合っている人がいることを話しておきましょう。
かしこまって話すのが緊張するのなら「彼女を家まで送るから帰りが遅くなる」「彼氏の部活の応援にお弁当を作るから台所を使っていい?」というように、会話の中でさりげなく恋人の存在をアピールすると親へ話しやすくなりますよ。
・恋人の存在、どんな人であるかをあらかじめ伝えておくこと
・言いづらければ普段の会話や「ついで」感覚でさりげなくアピールしてみよう
相手の家族との距離を縮めておく
既に恋人を親へ紹介している高校生カップルであっても、油断は禁物。
泊まりがけの旅行は必ずしもリスクがないわけではありませんので、相手の家族に自分がどんな人なのかを深く知ってもらい、信頼関係を築けたらより安心です。
家族ぐるみの付き合いができると◎
親が家にいる状態でおうちデートをしてみたり、ファミレスのようなカジュアルな飲食店で一緒にご飯を食べたり、いわゆる「家族ぐるみの付き合い」ができれば相手の家族との距離がグッと縮まります。いざというときにすぐ連絡が取れるように、相手の親とLINEの交換を提案するのもおすすめです。
日々のデートで誠実さをアピール
ただし相手の家族にも都合があるので、予定を合わせてコミュニケーションの機会を作るのは難しいかもしれません。彼氏が彼女の家族と交流を深めたい場合は、帰りが遅くなったときに彼女を家まで送ったり、デートの日に家まで迎えに行ったりするとその流れで彼女の家族と挨拶する習慣が作りやすくなります。相手のご両親は娘の彼氏がどんな人なのかわかるだけで安心できますし、彼氏側も誠実さをアピールできて「あの子なら大丈夫」と理解してもらえるので良いこと尽くしです。
・相手のご両親に挨拶しておこう
・一緒にご飯を食べたり会話したり、距離を縮められるとベスト
日頃から二人の関係を親に理解してもらうことが大切
ここまで紹介したのは、すべて日頃からお互いの家族に二人の関係を理解してもらうための方法です。泊まりがけの旅行の同意を得るには時間のかかる方法だと思うかもしれませんが、普段の生活の中で自分自身が信頼してもらえるような態度であること、恋人のことを相手の家族に十分理解してもらうことで承諾の可能性は高まるでしょう。
娘であっても息子であっても、親にとっては今まで大切に育ててきた我が子。自分のいない場所で異性と旅行するとなるとやはり心配なものです。我が子がどんな相手と付き合い、どんな関係を築いているのかを日頃から知っていれば、泊まりを承諾して同意書を書いてくれるかもしれませんね。
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