中国古典の最高傑作『紅楼夢(こうろうむ)』を中国語で楽しむ
さて、ここまで世界各国の文化や言語を学べる外国語大学らしい料理店をご紹介してきました。
続いては「語劇」についてご紹介します。
今回アオハル編集部が観劇したのは、中国古典最高傑作の一つともいわれる『紅楼夢』という作品です。
『紅楼夢』のあらすじ
そんな賈宝玉が特に愛していたのは、プライドの高い美少女・林黛玉(りん・たいぎょく)と、賈宝玉に献身的に尽くす薛宝釵(せつ・ほうさ)という二人の女性。
賈宝玉と林黛玉は心から愛し合っていたものの、あるときささいな嫉妬から喧嘩になってしまう。
賈宝玉を何とかしっかりとした跡継ぎに育てたいという家族の思いや策略、そして生来病弱であった林黛玉の病の悪化など、事態はどんどん変わっていく。
紅楼夢は中国古典を代表する作品で、現代でも映画化やドラマ化されるほど根強い人気があるそう。
外語祭の語劇では、不朽の名作・紅楼夢を中国語で観ることができます。
もちろん舞台の両脇には字幕が出るため、中国語が分からなくても大丈夫。
中国語を学ぶ学生たちが、華やかな衣装をまとってそれぞれの役を演じます。
その中でも特に印象に残ったのは、勉強を嫌い女性を追ってばかりいる主人公・賈宝玉役の男性。
賈宝玉の性格を表している有名なセリフに、「女の子の体は水でできていて、男の体は泥でできている」というものがあります。
つまり、「女の子といるとさわやかな気分になるけど、男といると不快だ」ということです。
賈宝玉は生まれが裕福なため、今風にいえば「ボンボン」。家のこと、将来のことを考えず、毎日遊んでばかりいる困った青年です。
語劇で主人公を演じた男性は、そんな賈宝玉の「ダメさ」と、一方で愛する女性に対し真っ直ぐな性格を見事に演じていました。
外大生によって演じられる紅楼夢は、中国古典を気軽に楽しめるというだけでなく、普段観ることのできない中国語での演劇を鑑賞することができます。
また、中国語劇だけでなくタイ、フランス、ロシア、スペイン、カンボジア語劇など様々な言語で演じられる劇も多数あります。
外国語に興味のある人は、ぜひ語劇をチェックしてみてください!
色々な言語で名前を書いてもらおう!
続いてアオハル編集部が訪れたのは、世界各国の文字で自分の名前を書いてもらうことができる「世界ことば博」。
英語や日本語であれば自分の名前を書くことができますが、ハングルやアラビア文字などで名前を書いてもらえる機会はなかなかありません!
さっそく学生さんに声をかけ、ライターの名前を書いていただくことに。
3ヵ国の文字で書かれた名前なのですが、当然同じ名前を書いても形はまったく別物。
改めて世界に存在する文字の多さや文化の違いに驚かされたライターでした。
文字を書いてくださった学生さんにお話を伺ったところ、とても興味深いお話を聞くことができました。
例えば、モンゴル文字などは同じ文字でも文頭にくるか文中にくるか、また文末にくるかで読み方が変わるのだそう。
ひらがなに例えると、「あいず」と「こあら」と「ぺあ」では、「あ」という文字の読み方がすべて違うということ。そういった文字を読めるようになるには、知識はもちろん、読みながら意味を推測していくことも重要なのだとか。
ロシア文字を書いてくださった学生さんのお悩みは、英語とロシア語でアルファベットの読み方が変わるためややこしい、ということ。
例えば「H」というアルファベットは、英語だと「エイチ」と読みますよね。しかしロシアではこれを「エヌ」と読むのだとか!
ほかにも「P」は「エル」、「C」は「エス」。訳が分からなくなりますね。
学生さんのお悩みは、キーボードで文字を打つ際に混乱することだそう。
外国語マスターへの道のりは、決してラクではないと分かるお話でした。「世界ことば博」の学生さんたち、貴重なお話をありがとうございました!
世界各国の民族衣装を着てみよう!
日本の民族衣装といえば着物や浴衣などの和服ですよね。
世界の国々には、日本と同じようにその国の民族衣装があります。
外語祭では、そんな世界各国の民族衣装を無料で着ることができるんです!
日本でもなじみのある韓国のチマチョゴリを始め、ドイツやエジプトなど様々な民族衣装から、着たい衣装を選びます。
着替えができるスペースと、写真撮影ができるスペースがあるため、外語祭に来た記念にとたくさんのお客さんが民族衣装体験をしていました。
という訳で、ライターも民族衣装を着てみることに!
ライターが選んだのはドイツの民族衣装。果たしてどのような衣装なのでしょうか。
こちらがライターの選んだドイツの民族衣装。
ディンドゥルと呼ばれるこの衣装は、もともと山岳地帯に住む人たちの作業着・普段着だったのだそう。
ディンドゥルはブラウス、スカート、そしてエプロンの三点で構成されるのが一般的です。
その三点にウエストコート(ベストの一種)や帽子、ショール(肩掛け)を合わせることもあるのだとか。
現在ではビビットカラーなどの派手なものや胸元が大きく開いたセクシー系のものなど様々なデザインがあるそうです。
スカート丈は膝までときれいめな長さですが、ブラウスやウエストコートがぴっちりしているため女性らしさも持ち合わせているディンドゥル。
少女っぽさと女性らしさを同時に引き出す素敵な衣装です!
上半身はこのように白いブラウスのような服にウエストコートを重ねて着用。
中央部分の飾りがアクセントとなっていますね。
下半身は黒のスカートに鮮やかなピンクのエプロン。
一番目を引くビビットなピンクのエプロンは、この衣装の中でライターの一番のお気に入りです。
ドイツの民族衣装以外にも、アラジンに出てきそうなアラビアン風の民族衣装やロングコートのようなモンゴルの民族衣装など、普段着ることのできない衣装が盛りだくさんでした。
世界の様々な民族衣装体験をしてみたい人は、ぜひ外語祭に行ってみてくださいね!
「行為は果実、言葉は葉っぱ」 おみくじで出たことわざの意味とは?
これまでご紹介してきた出し物以外にも、外語祭ならではの面白い出し物はたくさんあります。
こちらの一見何の変哲もないおみくじも、外語祭らしい面白い企画の一つ。
実際に引いてみると、
このように世界各国のことわざを知ることができるおみくじになっています。
ライターが引いたのは「行為は果実、言葉は葉っぱ」ということわざ。
「行動に起こさなければ言葉は無駄になる」という意味だそうですが、日本でいうと「有言実行」などの言葉に似ていますね。
普段普通に生活している中で、アラブのことわざに触れる機会はそう多くありません。
このおみくじのように、海外の知られざることわざや文化に触れられるのが外語祭の醍醐味といえるでしょう。
「世界の日常」を体験できる外語祭
今回訪れた外語祭は、世界の日常に触れられる素敵な出し物が盛りだくさん。
普段なかなか知ることのできない国の食べ物や文化に触れ、刺激的な一日となりました。
記事を読んで少しでも興味が湧いた人は、ぜひ来年の外語祭に足を運んでみてください!
アオハルでは、2019年文化祭取材シリーズと題し、様々な学校の文化祭を取材しています。
今までの記事もお見逃しなく!
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