現在、世界には196ヵ国もの国があります。私たちの住む日本やアメリカ、中国などなじみ深い国はもちろん、「世界地図のどの辺にあるの?」というような日本ではあまり知られていない国もあります。
今回、「2019年文化祭取材シリーズ」第4弾として訪れたのは、世界14地域27言語を学ぶことができる東京外国語大学の一大イベント・外語祭!
当日はあいにくの雨となってしまいましたが、憂鬱さを吹き飛ばす面白い出し物が盛りだくさんでした。
詳しい内容をご紹介していきますので、ぜひ最後まで記事を読んでみてください!
『あなたの非日常、世界の日常』 東京外国語大学の外語祭とは
世界14地域27言語を学ぶことができる東京外国語大学。
西武多摩川線・多摩駅から徒歩5分という好立地であり、キャンパス周辺は昭和の香り漂う商店街や住宅が立ち並びます。
年に一度開かれる外語祭は、普段なかなか知ることのできない外国の文化を体験できることから、親子連れや学生でにぎわうのだそう。
今回は外語祭ということもあり、キャンパス周辺には様々な国の人たちの姿が見えました。
駅から歩くこと5分、東京外国語大学に到着!
素敵なオブジェのある正門を抜け、真っ直ぐ進んで行くと、
今年の外語祭のテーマである『あなたの非日常、世界の日常』という大きな幕が見えます。
様々な国の文化について学ぶことができる外大らしいテーマですね。
大きな幕を抜けると、そこからは一気に「非日常」が広がります。
毎年4万人以上が訪れるという外語祭。一体何が待ち受けているのか!?
さっそく見ていきましょう!
文化祭で○○の肉が食べられるのは外語祭だけ!?
テーマの書かれた幕を抜けると、そこは円形の広場。
世界各国の料理が楽しめる料理店がぐるりと円状に並んでいます。
アオハル編集部が真っ先に目を付けたのは、オセアニア料理が楽しめる「ありよりのアリゲーター」という料理店。
目を引かれたのは何といってもコチラの、
「ワニ注意」の看板!
東京のど真ん中でワニ注意の看板とは一体どういうことなのか、その答えはメニュー表にありました。
何とこのお店で食べられるのはワニのお肉を使ったバーガー!
こんなにポップに描かれていますが、正真正銘、あのワニです。
ワニの凶暴な見た目から肉の味は想像もつきませんが、一体どのような味なのでしょうか。
ワニの肉を食べる機会などそうそうありません。
まさに外語祭ならではの経験と、さっそくワニバーガーを注文。
コチラがワニバーガー。
肉の見た目はそぼろのようです。
一口食べててビックリ!
何とワニの凶暴な姿からは想像もできないほどさっぱりとした肉質で非常に美味しい!!
意外にも味はあっさり系。鶏むね肉のような淡泊な味わいで、弾力のある噛み応えです。
甘辛のソースとの相性も良く、食が進みます。
ふわふわのバンズとレタス、そして甘辛のソースとさっぱりしたワニ肉がマッチして想像以上に美味しいバーガーでした!
ビックリするほど美味しいパキスタンの唐揚げとは!?
アオハル編集部が続いて向かったのは、パキスタン料理店。
皆さんは「パキスタン」といえばどのようなイメージを持っていますか?
「あまり良く知らない」という方も多いのではないでしょうか。
外語祭のおすすめポイントは、このようにあまり知らない国のことを学びながら楽しめるところ。
パキスタンがマンゴーの産地であることや、クリケットというスポーツが盛んなことなど、知らなかったことがたくさんあります。
こうした知識を得ながら食べ歩きするのも外語祭の楽しみ方の一つです。
さて、日本ではあまりなじみのないパキスタン料理ですが、一体どのようなものがあるのでしょうか。
カバーブやサモサなどは、聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
インド料理店などでも見かける料理ですが、外語祭のパキスタン料理は一体どのようなものなのでしょうか。
こちらの二つを購入。右がカバーブ、左がパコーラーです。
どのような料理なのか詳しく見ていきましょう!
まずはこちらのカバーブ。
カバーブとはトルコやパキスタンなどで親しまれている肉料理のこと。ミンチにした羊肉を長い棒に巻き付けるようにして焼いたものです。
宗教上の縛りがないため、トルコやパキスタン、インドなどでは羊肉が一般的なのだそうです。
スパイスで味付けされており、羊肉独特の風味が噛めば噛むほど口の中に広がります。
羊肉といえば独特の臭みがあるため好みが分かれますが、こちらのカバーブはしっかりスパイスで臭み取りと味付けがされているため、普段羊肉を食べないという人でも食べやすい味になっていました。
こちらは同じくパキスタンなどで親しまれているパコーラー。
メニューにパキスタン風唐揚げとの紹介がある通り、鶏肉に味を付けてカラっと揚げた料理。日本の唐揚げとは少し違う、まさに外国の唐揚げ!というお味でした。
日本の唐揚げとの最大の違いは、衣に使われている粉です。
日本では小麦粉を使うのが一般的ですが、何とパコーラーはひよこ豆の粉を使うのだそう。
そのため衣はサクサクとした薄いクッキーのような食感に。
中の鶏肉もスパイスで味付けされており、とてもジューシー。
スパイスの味付けが好きだ!という人はぜひパキスタン料理へ足を運んでみてください。
アフリカ料理店で食べるダチョウのステーキはワイルドな味!
続いて訪れたのは、ダチョウ肉が食べられるというアフリカ料理店。
低カロリー・低脂肪・低コレステロールで鉄分が多いことから、近年テレビや雑誌でも注目されているダチョウ肉ですが、残念ながら一般のスーパーや肉屋で手に入れることは困難です。
しかし、今回の外語祭ではダチョウ肉が450円で味わえるとのこと。
さっそくダチョウ肉のステーキを注文します。
紙コップの中に入ったダチョウ肉のステーキは、野性味あふれるワイルドな味わい。
しかし決して獣臭い、悪い意味でクセが強いという訳ではありません。
食感はやや固めで、牛肉と鶏肉の間のようなお味。ダチョウ肉とステーキソースが絡まり、450円とは思えないリッチな味わいになっています。
「ダチョウ=すごく大きい鳥」というイメージしか持っていなかったライターですが、ダチョウ肉ステーキに舌鼓を打ちました。
アフリカ料理なんて想像がつかない!という人は、ぜひ一度ダチョウ肉のステーキを食べてみてください。
きっと今まで食べたことのない味わいにハマってしまいますよ!
ライターイチオシ! モンゴル料理の○○が絶品過ぎる!!
モンゴル料理店の「チンギス飯」では、日本ではなかなか見かけない様々なモンゴル料理を安価で楽しむことができます。
こちらがモンゴル料理店のメニュー。ショルログやホーショール、ウォッカが注文できます。
メニューの中でライターが気になって注文したのは、
こちらのホーショール。
ホーショールとは、小麦粉を水で練った生地に羊肉などのひき肉を包んで揚げたもの。
こんがりきつね色に揚がった見た目が食欲をそそります。さっそく食べてみましょう。
生地は厚めで、表面はサクッと、生地の中はもっちりとしています。
具となる羊肉は、包み揚げになっていることでジューシーさが失われず、一口噛むと中からじゅわっと肉汁が溢れます。
カバーブに続いてホーショールも羊肉の料理。
日本ではなじみのない羊肉ですが、世界に目を向けると結構食べられていることが分かりますね。
このように世界の日常に気づくことができるのは、まさに外語祭の醍醐味。
長かった料理店シリーズもあと2店。どんどん世界の日常に触れていきましょう!
ポーランドでおなじみのスイーツ・ポンチキとは?
長かった料理店シリーズもそろそろデザートタイムに入ります。
ポーランド料理店では「ポンチキ」というスイーツを注文。日本ではあまり知られていないスイーツだけに、期待値が高まります。
見た目は大きめのどら焼きのように見えますが、小麦粉を練った生地の中にジャムを入れて揚げたもの。
このように、中には甘酸っぱいベリージャムが入っています。
ふわふわとした生地と、酸味のあるベリージャムが相まって非常に美味しかったです。
ちなみに、ポンチキの本場・ポーランドでは各家庭ごとにオリジナルのジャムを入れたり、バラのジャムを使うのも一般的なのだとか。
様々な国の料理を楽しんだ後は、ぜひポーランドの伝統的なスイーツ・ポンチキを食べてみてください。
昨年度売上No.1! 大人気ドイツ料理店のアップルパイとは
最後に訪れたのは、昨年の売り上げNo.1のドイツ料理店。
毎年高い人気を誇るドイツ料理店には、たくさんの人が並んでいます。
店員さんにお話を伺ったところ、一番人気の料理は「アップルパイ」なのだそう。
1日に200個以上売り上げたという外語祭屈指のスイーツ・アップルパイは一体どのようなものなのか!?
さっそく注文してみましょう!
こんがり焼き目の付いたアップルパイは、ほんのりと温かく甘い香りがします。見た目だけも十分に美味しそうですが、どんな味なのでしょうか。
一口かじると、サクッとしたパイと、シナモンが効いたリンゴの風味が口の中いっぱいに広がります。柔らかくなるまで加熱されたリンゴは、シナモンなどと組み合わせることでより甘みが増し、さっくりしたパイ生地とよく合います。
一口食べただけで「これは200個も売れますわ」と腑に落ちる、そんな美味しさでした。
350円とは思えないクオリティーのアップルパイは、外語祭に行くなら必ず食べて欲しい!と自信を持っておすすめできるデザートです。
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