様々な高校・大学の文化祭を取材する「2019年文化祭取材シリーズ」も第4弾。
前回・前々回と高校の文化祭を取材してきましたが、どちらも個性的で面白いイベントでした。まだ記事を読んでいない人は、ぜひチェックしてください!
さて、今回第4弾としてうかがったのは、日本でもトップクラスの有名大学「東京大学」の文化祭。
駒場キャンパスで行われる「駒場祭」では、東大らしいユニークな出し物が盛りだくさん!
今回はそんな東大の駒場祭の様子をレポートしていきます。
まずは改めて東京大学がどんな大学なのか見ていきましょう!
東京大学の凄さって? 駒場祭って何?
日本に住んでいれば誰しも耳にする「東大」というワード。
何となく「頭が良いんだろうなあ」というイメージはありますが、実際東大の凄さとは何なのでしょうか。
駒場祭のレポートの前に、東大の凄さと駒場祭の基礎情報を確認しておきましょう。
東京大学の凄さとは?
東大こと東京大学の創立は1877年。1877年といえば、幕府に代わって明治政府ができてすぐのころ。いかに東大が歴史のある大学なのかが分かりますね。
歴代総理大臣62名のうち15名が東大出身であったり、ノーベル物理学賞、生理学賞、医学賞の受賞者を輩出したりと卒業生の活躍も東大の凄さの一つ。
また入学が難しいことでも有名で、「毎日頭がおかしくなるくらい勉強しても入学できない」とまで言われているほどです。
東大の学園祭 「駒場祭」とは
駒場祭とは、毎年11月に東京大学駒場キャンパスで開催される学園祭。
500以上の個性溢れる企画が盛りだくさんで、全国屈指の規模を誇ります。
当日は最寄り駅である京王井の頭線駒場東大前駅を降りると、すぐにキャンパスが見えます。東大生が案内をしていたり、門などの飾り付けもあるため、駅を降りて道に迷う心配はないでしょう。
徒歩1分もかからず校内に入ると、小さな子供を連れた家族や制服を着た学生でにぎわいます。
厳しい入試を乗り越え東大に入った東大生たちは、一体どんな学園祭を作りあげたのでしょうか?
東大や駒場祭のことが少し分かったところで、さっそく駒場祭当日の様子を見ていきましょう!
子供から大人まで夢中に! 東大生プロデュース「サイエンスミュージアム」
駒場祭に訪れたアオハル編集部が最初に訪れたのは、「サイエンスミュージアム」という出し物。
こちらの出し物は、子供向けに様々な科学を東大生が解説するというものです。中には話を聞くだけでなく、子供たちが実際に体験をすることで理解を深めることができるコーナーも。
一生懸命学生の話を聞き、真摯に取り組む子供たちの姿もありました。
こちらのブースは、ブロックを使用して階段を組み立てるというチャレンジ系の企画。
絵の中のキャラクターがリンゴを取れるよう、試行錯誤しながら階段を積み上げていきます。
バランスが悪ければリンゴにたどり着く前に階段が崩れてしまうため、何度もチャレンジし、工夫していくことが大切です。
一生懸命に取り組む子供たち。
そのまなざしは真剣そのものです。
もちろん分からなくても大丈夫!
東大生が分かりやすく解説してくれますよ。
ほかのブースでは、地球のふしぎを探るというテーマで子供たちに解説を行っていました。
このように、模型を使ったり紙芝居のような形で図を見せたりと、小さい子供から大人まで理解できるよう工夫がされています。
子供たちは興味深そうに列を作って話に夢中になっていました。
ほかにも、身近な科学を分かりやすく解説してくれるコーナーが盛りだくさん!
科学に興味のある子供たちにはぜひ訪れて欲しい出し物となっていました。
恋愛力が丸わかり!? 心理学部が分析してくれる「恋愛IQ cafe」
続いて訪れたのは、教育心理学を学ぶ学生さんたちによる「恋愛IQカフェ」。
こちらでは、いくつかの質問に答えるとその場で自分の恋愛IQが分かるという出し物が行われていました。
東大で心理学を学ぶ学生さんたちが恋愛IQを分析してくれるとのことで、期待値もグッと高まりますね。
アオハル編集部もさっそく恋愛IQを測ってみることに!
恋愛IQカフェでは、料金を支払うと選んだドリンクとお菓子、そして診断用の質問表が渡されます。
席についてゆっくりとお菓子やドリンクを楽しみながら、問題に答えていきます。
ポイントはあまりじっくり考えず、直感でテンポ良く答えていくこと。
悩めば悩むほど沼にハマってしまうため、スラスラと解いていきましょう。
問題にすべて答えられたら、近くのスタッフさんに質問表を渡します。
すると回答をもとに恋愛IQを診断していただけるため、待ち時間はお菓子を食べながらゆっくり待ちます。
お菓子を食べながら待っていると、このような診断結果が!
診断を受けたライターの恋愛IQは105。これは別段高くも低くもない平均的な数字でした……。
この診断では、主に「自己愛情表現レベル」「恋愛感情制御力レベル」「恋愛前向き楽観力レベル」「恋人共感力レベル」「恋人自立力レベル」の項目ごとにレベルを測定し、その平均を恋愛IQとします。
さらに項目別に自分の特徴や改善するべき点を知ることができます。
恋愛IQが高い、低いということだけでなく、自分の恋愛の傾向や恋人(好きな人)に対する接し方まで分かってしまう恋愛IQ診断!
ちなみにライターは恋愛に関して自分の感情を制御するのが苦手で、恋人に自分の感情をぶつけてしまう傾向があるので気を付けた方が良いのだそうです。(とても当たっている)
この日最も高い恋愛IQは123。恋愛マスターへの道のりは険しいな、と感じたライターでした。
みかんへの愛が半端じゃない! 食べ比べもできちゃう「東大みかん愛好会」
続いて訪れたのは、みかんを愛する東大生が集まる「東大みかん愛好会」。
こちらではみかんの種類の勉強や、全国のみかんの食べ比べ、東大生による解説を楽しむことができます。
みかん愛好会の学生は、写真のような可愛いオリジナルパーカーや羽織を着て教室内で解説や案内を行っています。
デザインの可愛さはもちろんですが、「みかん愛」が伝わってくるのがとても良いですね。
教室内ではこのように全国から集められた様々なみかんを食べ比べすることができます。
同じみかんといえども形、色、甘さや酸味の度合いがすべて違うのが面白いところ。
お客さんは席に座って5種類のみかんを味わいながら、学生による解説を熱心に聞いていました。
みかん愛好会と聞くと、いっぱいみかんを食べる会なのかなと思ってしまいますよね。
しかしみかん愛好会は「全国のみかんの消費量を増やすこと」を一つの目標として掲げて活動しています。
たくさんの人に美味しいみかんを食べて欲しいという気持ちから、みかん農家さんのもとを訪れてお手伝いをしたり、何とみかんのプロデュースを行うこともあるのだとか。
「みかんを食べることが好き」というだけでなく、大好きなみかんの将来のことや農家さんのことまで考えて様々な活動を行うみかん愛好会。
何とも素敵な活動内容ですね!
ちなみにみかん愛好会では、公式グッズも販売しています。
みかん大好き!という人やみかん愛好会の活動を応援したい人はぜひぜひ購入してみてください。
色と光を楽しむ新しい「映え」! 学園祭とは思えないクオリティーの「虹茶」
今まで紹介してきた出し物がどれもハイクオリティだったように、東大の出し物はどれもしっかりと作られており、子供から大人まで楽しむことができるものばかり。
こちらのポスターも、よく作りこまれたデザインがアオハル編集部の目を引きました。
どうやらカフェのポスターのようですが、凄いのはまるで本物のカフェのようなデザイン性の高さ。
こちらのおしゃれなポスターに惹かれ、虹茶というカフェに行ってみることに!
教室内に入ってみると、中は薄暗く、間接照明のような小さくて淡いライトがいくつも光っています。
虹茶のテーマは、「色に気づく、色を味わう」。
実は虹茶とは、東大のデザインサークルがプロデュースする光と色をコンセプトにしたカフェだったんです!
教室内は白を基調とし、飾り付けは非常にシンプル。
点々と点いている淡いライトは、薄暗い教室の中でぼんやりと光り、とても幻想的な空間を演出しています。
こちらは教室内に展示されたティーカップ。
一見何だろう?と思いますが、実はこちら本物のミルクティーに映像を投影しているんです!
終始穏やかな雰囲気のカフェでしたが、こちらのミルクティーに投影される映像を見たお客さんはきれい!凄い!と写真を撮って盛り上がっていました。
しかし、虹茶の魅力はおしゃれな教室内の装飾だけではありません。
こちらのメニューにある通り、「あかね」「もえぎ」「こはく」「るり」の4色のハーブティーを楽しむことができるのが、虹茶の最大の魅力。
「色に気づく、色を味わう」のテーマ通り、美しい4色のハーブティーからお好みのお茶を選びます。
アオハル編集部は、あかねとるりを注文。
通常、文化祭の喫茶店やカフェは注文後すぐに商品が出てくることが一般的ですが、こだわりの虹茶では注文後に番号札を手渡されます。数分待っていると、番号札で呼び出しされます。
1杯1杯こだわって丁寧に淹れているからこそ、少々時間がかかってしまうのですね。
虹茶のこだわりが垣間見えた瞬間でした。
左がるり、右があかねのハーブティー。
あかねにはスパイスとしても使用されるシナモンが入っています。
あかねはアップルとシナモンの風味。淡い赤色が特徴的なお茶です。
ほんのりとアップルの果実感が感じられますが、そこにシナモンが加わることによりスッキリとした味わいに。
甘すぎるということもなく、果実感とスパイスの風味の両方を楽しめるハーブティーです。
るりは濃いマリンブルーのハーブティー。バタフライピーという名前のハーブティーですが、その特徴は色が変化する点。レモンの果汁をほんの少し入れると、濃い青色から紫色に変化します。
スッと鼻に抜ける花の風味と、レモン果汁のさっぱり感が合わさり、スッキリ飲みやすいハーブティーです。またアントシアニンという成分が豊富で、疲れ目に効果的なのも嬉しいですね。
あかねやるり以外にも、柔らかい黄緑色のもえぎ、透き通る黄色のこはくなど、全4種類のお茶を楽しむことができる虹茶。
テーマ通り、色と光を存分に味わうことのできるカフェでした!
まだまだ続く駒場祭のオモシロ企画!!
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