将来に役立つ!高校生のうちに読んでおきたいオススメ本10選!

高校生の皆さんは、普段どのくらい本を読んでいますか?ネットが普及した今は情報収集も娯楽も全てネットで事足りてしまうため、世間では若い人たちの読書離れが叫ばれています。
小中学生の頃はよく読んでいたという人も、高校生になると部活やバイトなどに時間が咲かれ、読書時間が減ってしまった人もいるのではないでしょうか。

しかし、10代の高校生にこそ読んでほしい書籍はたくさんあります。新潮文庫からも毎年「高校生に読んでほしい50冊」という冊子が出版されており、高校生にオススメの商品が紹介されています。大学生や社会人になると、もっと読書時間が取れなくなる傾向もあるので、読書の習慣をつけるには今がベストとも言えるのです。

そこで今回は、高校生のうちにこれだけは読んでおきたい!というオススメ書籍を10点紹介します。「読書は難しそう、つまらなそう」と感じている人にも読みやすい作品を厳選しましたので、読書に慣れていなくても大丈夫です!
本を読んでみたいけど、何を読めば良いのか分からなかった人などは、ぜひ紹介する本を手に取ってみてくださいね。

知らないと恥ずかしい!?読んでおきたい海外の名作

本の上に置かれた地球儀と緑ボケ背景

世界中で昔から読まれている海外の名作たち。「タイトルは聞いたことあるけど、内容はよく知らない」という本も多いのではないでしょうか。

海外名作は、日本人にはない感性で書かれるのでとても良い刺激になります。他の作品にもよく引用されるため、内容を知っていると身近なアニメや漫画がより楽しめるでしょう。

ご紹介するのは定番作品の中でも特に読みやすい本ですので、海外名作の入門にもぴったりですよ。

「ライ麦畑でつかまえて」J.D.サリンジャー

アメリカの小説家、J.D.サリンジャーの代表作です。1951年に出版されてから世界中で翻訳され、その累積発行部数は6千万部を超えています。

「永遠の青春小説」と名高い本作は、4度目の学校を退学となった16歳の主人公が、故郷のニューヨークを3日間放浪する物語。主人公のホールデンは、酒とタバコが好きないわゆる不良で、喧嘩が絶えず、頭の中は女遊びのことばかり。とにかく大人や社会に不満がいっぱいで、周りを見下す皮肉めいた語り口によってストーリーは展開していきます。

そんなホールデンも、妹のフィービーや死んだ弟のアリーのことはとても大切に思っている純粋な少年。粋がってしまうだけで、本当は自分に自信のないホールデンの人間らしさは、多くの若者の共感を生みました。

フィービーが終盤に「兄さんは結局、何になりたいの?」と問いかけるシーンは最も有名で、将来に悩む高校生の心にきっと届くことでしょう。

2003年には村上春樹による新訳版「キャッチャー・イン・ザ・ライ」も発売されています。現代的な文体の方が読みやすい人は、こちらの翻訳版を読んでみてください。

「星の王子さま」サン=テグジュペリ

1943年に出版された、フランスの作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作です。世界中での発行部数はなんと1億5千万冊以上!200以上の国や地域で翻訳された、大ベストセラー作品になります。

物語は、サハラ砂漠に不時着した操縦士の「ぼく」が、そこで出会った小惑星の「王子」の話に耳を傾けるストーリー。
1本のバラと喧嘩して自分の星を飛びだした「王子」は、ヘンテコな6つの星をまわり、7つ目の星である地球に到着します。

作中の名言は胸に刺さるものばかりで、これらの言葉は、人生をより豊かにしてくれることでしょう。
特に「王子」が地球でキツネから教わる「秘密」は物語最大の教訓で、喧嘩した1本のバラの大切さに気づく「王子」を見ていると、誰もが優しい気持ちになれることでしょう。

児童文学の形をとっていますが、子供から大人まで楽しめる作品です。深く物事を考えさせられる本作は、読書感想文などにもぴったりですよ。

「変身」フランツ・カフカ

フランツ・カフカはチェコ出身のドイツ語作家で、後世の作家たちにも大きな影響を与えた20世紀を代表する作家です。

「変身」は1915年に刊行されたカフカの代表作の一つ。ある朝、目が覚めると奇妙な毒虫に変わっていた主人公と、その家族の行く末を描いた物語です。

シュールで独特な本作は、現在までにたくさんの解釈がされており、この物語から何を読み取るかは本当に人それぞれになります。
自分が成長するとともに読み返していくのがオススメなので、ぜひ高校生時代に一度読んで自分なりの感想を持ってほしい作品です。

小説自体は100ページ程度しかない短い作品なので、「有名作品だからとりあえず読んでみよう」くらいの気軽さで手にとってもらえればOKですよ!


死ぬまでに一度は読んで!面白い日本の名作

日本の有名作品に関しては、歴史や国語の授業で耳にすることも多いですよね。
千円札に載っていた夏目漱石や、芥川賞の語源である芥川龍之介など、普段あまり小説を読まない人でも、著名な文豪の名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

日本文学に親しむことは、語彙力や教養が身につくことはもちろん、読解力が養われます。現代文のテストや、大学の入学試験などにも非常に役立ちますよ。
お固いイメージもありますが、読んでみると面白い作品ばかりです。

「漫画やラノベは読むけど、昔の本はちょっと……」と、日本文学に抵抗を感じる人にも楽しんでもらえる4作品をご紹介します!

「銀河鉄道の夜」宮沢賢治

「雨ニモマケズ」でも有名な、宮沢賢治の童話作品です。宮沢賢治の童話は絵本になっているものも多く、子供の頃に読んだ覚えのある人もいるかと思います。

代表作の一つである「銀河鉄道の夜」は、いじめられっ子の孤独な少年ジョバンニと、その友人カムパネルラが銀河鉄道に乗って旅をする物語。旅の中で出会っていく様々な人たちと共に、「本当のしあわせ」を探していくストーリーです。

その幻想的な世界観は、子供のみならず大人にも人気で、銀河鉄道とは何だったのかが分かるラストはいつ読んでも切ない気持ちになります。

舞台やアニメなどの派生作品もたくさんありますが、まずは原作を楽しんでみることをオススメします。

「人間失格」太宰治

生き様そのものが有名な昭和の文豪、太宰治の代表作品です。同じく代表作の「走れメロス」とは全く異なり、この「人間失格」は終始暗いトーンの物語。「人間失格」を書き上げた1ヶ月後に、太宰は入水自殺をしています。

主人公の葉蔵は裕福な家に生まれた美男子。次第に酒や女に溺れ、廃人同様まで堕ちていくストーリーはまるで救いがなく、決して楽しい話とは言えません。
それでも多くの人に愛され、読み継がれる理由は、葉蔵の弱さや孤独に共感する人がたくさんいるからでしょう。

幼い頃から他人の感情が分からず、周りの人間が怖かった葉蔵は「道化」を演じて生きています。自分を偽って「キャラ」を被って生きることは、現代人にも思い当たる節があるはずです。繊細な葉蔵が感じる寂しさや絶望は、誰にとっても他人事ではないでしょう。

また、今年は「人間失格」を原作にした映画や劇場版アニメが公開を控えています。今の内に原作をチェックしておいてはいかがでしょうか。

「江戸川乱歩傑作集」江戸川乱歩

江戸川乱歩は、日本の推理小説の先駆者とも言われる、有名なミステリー作家です。乱歩作品を読んだことがなくても、「明智小五郎」や「怪人二十面相」などの登場人物は耳にしたことがあるかもしれません。

「江戸川乱歩傑作選」は乱歩の入門にオススメの一冊で、「二銭銅貨」「二癈人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」「芋虫」の計9作の短編が詰まった作品集です。
単独でメディアミックスされている作品も多く、短編ながら素晴らしい完成度で、オチの切れ味はどれも抜群です!

特にこの傑作選がオススメの理由は、一冊で乱歩の世界観、作風を全て楽しめるところです。「心理試験」「屋根裏の散歩者」などは巧妙な構成やトリックで本格推理モノを楽しめますが、「人間椅子」「芋虫」などは乱歩独特の奇妙で怪奇的な世界を味わえます。

傑作選が気に入った人は、ぜひ代表作の長編「孤島の鬼」や「黒蜥蜴」なども読んでみてください!グロテスクな描写が苦手な人には「少年探偵団シリーズ」がオススメですよ。

「海辺のカフカ」村上春樹

村上春樹は現在でも執筆活動されている、世界的な人気作家です。ノーベル文学賞の最有力候補と名高く、現在は国語の教科書にも作品が掲載されています。

この物語は、家出した15歳の少年「田辺カフカ」と、猫と喋れる不思議な老人「ナカタさん」との2つの視点で展開していく小説です。
交わることはないのに絶妙にリンクしている「田辺カフカ」と「ナカタさん」の物語は、「猫殺しの男」や「佐伯さん」などの個性的でユニークな登場人物と関わりながら、謎めいた形で進んでいきます。

「海辺のカフカ」は村上春樹の10作目の長編小説で、上下巻に分かれる大作です。なかなかのページ量ですが、読み始めると手が止まりません!

不思議な世界観の村上作品は、どっぷり浸かった者勝ちです。村上春樹の作品の中では、一番読みやすいおすすめ小説と言えるでしょう。

ワクワクが止まらなくなっちゃうオススメの本は?