憧れの青春や高校生活を現実で味わうのは、難しいですよね。実際の高校生活は平坦な日常が延々と続いていきます。それも尊く楽しいものですが、アニメでくらいは憧れの青春を味わいたい!
そこで今回は、憧れの青春を思う存分味わえる「高校生が主役のアニメ」を集めてみました!部活モノ・恋愛モノなど4つのジャンル別にご紹介します。
運動部が活躍するオススメ青春アニメ
高校生の青春といえば、部活を思い浮かべる人も多いでしょう。特に運動部を舞台にした作品は、観ているだけで心が熱くなっちゃいそうですよね。ここでは、思わず手に汗握っちゃうような運動部アニメを3本ご紹介します。
ピンポン
『ピンポン』は高校卓球部を舞台に、二人の主人公の成長を描くアニメです。
『ピンポン』の魅力は、それぞれの人生の葛藤や成長を残酷なまでにリアルに描いている点。肝心の卓球シーンも、登場人物の心情によって変化していきます。重く苦しい葛藤を抱えながらの卓球シーンはどこか悲しげですが、吹っ切れてからのラリーシーンでは楽しく軽快な印象を受けるでしょう。
ラストには試合のテンポが加速し続ける中、さまざまな感情が押し寄せてきます。作画も演技もクセが強い作品ですが、ぜひ最後まで観てみてください。
ちなみに、実写映画化もされています。原作漫画・アニメ・実写映画それぞれに微妙な違いがあり、どれも名作なので全部観てみるのもオススメです。
はねバド!
主人公のひとりである荒垣なぎさは、全日本ジュニア選手権で中学3年生の少女に負けてしまいます。それから半年が経ち、なぎさは3年生。半年前の敗北から「才能がなければ努力を重ねるしかない」と決意し、他の部員たちにも厳しく力任せの指導をしていました。その指導についていけず、ほとんどの部員が部活を去ることに。
そんな折、全日本ジュニア選手権でなぎさを負かしたもう一人の主人公、羽咲綾乃と高校で出会い、物語が大きく動き始めます
そんな『はねバド!』の魅力は、なぎさと綾乃という二人の主人公の「どうしてバトミントンを続けるのか」がしっかり描かれている点でしょう。
ハイキュー!
本作の主人公である日向翔陽は、「小さな巨人」と呼ばれるバレーボール選手に憧れます。そして翔陽は小さな巨人が通っていた烏野高校に入学し、本格的にバレーボールの道に進むことになるというストーリーです。
本作の魅力は、全員が「負けず嫌い」という性格なところ。烏野高校にはコート上の王様がいますが、チーム全体は最初はあまり強くありません。
それでも全員に「バレーボールがしたい」「勝ちたい」という強い想いがあるんです。もちろん、それは試合相手も同じこと。互いの想いがぶつかり合いながらの試合シーンは、スポーツを経験したことがなくても熱くなってしまいます。
これぞ、正統派スポーツアニメです!
文化部が活躍するオススメ青春アニメ
ここまでは高校運動部が活躍する青春アニメを紹介してきました。もちろん、文化部の存在も忘れてはいけません。これからは高校文化部が活躍する青春アニメを紹介しましょう。
けいおん!
『けいおん!』は、これまで特に何もしてこなかった主人公、平沢唯が軽音楽部に入部し、楽しくお茶会をしながらバンド活動にまい進するストーリーです。
この作品の魅力は、ゆるくだらだらと続いていく日常の延長線上として、軽音楽部の活動が描かれていることでしょうか。
永遠に続くかのように思える高校時代。しかし、楽しい高校生活にも軽音楽部の活動にも終わりは来ます。「来年もまた文化祭でライブがしたい」と思いながら、「来年はない」ということを理解している。それでもやっぱり「来年もやりたい!」と願う。そんな青春のジレンマを、緩い日常の延長線上に描いています。
まったりしたい人にも、萌えたい人にも、泣きたい人にもオススメの作品です。
ちなみに本作品はアニメ1期・2期だけでなく映画も公開され、全てが名作。制作は京都アニメーションで、アニメから映画までを山田尚子監督が手掛けており、繊細な心情描写なども楽しむことができます。
響け! ユーフォニアム
この作品は、京都の北宇治高校という架空の高校の吹奏楽部を舞台にした、苦しくも楽しい青春アニメ。
主人公の黄前久美子は吹奏楽部に入部し、多数決で「全国大会への出場」を目指すことになります。しかし、多数決と言っても実際は白紙投票多数により少数派の意見が通ったに過ぎません。ほとんどの部員はやる気無し。演奏もひどいものです。そんなダメダメ吹奏楽部には、大量退部事件などさまざまな問題があり……。
以上が『響け! ユーフォニアム』のあらすじです。
この作品の最大の魅力は主人公の存在です。久美子自身はあまり問題ごとを起こさないのに、久美子の周囲では問題が頻発します。その問題に対処するうち、部員たちの心と向き合っていくことになります。
そんな久美子の担当楽器は、ユーフォニアムという「縁の下の力持ち」的な低音楽器。ストーリーの中心には久美子がいるけれど、部内では中心じゃなくて「サポート役」のような立ち位置です。またデザインも普通に街中にいそうな女子高生の印象で、親近感の持てる
キャラクターとなっています。
氷菓
「人生は省エネに」を信条とする主人公、折木奉太郎は、姉の命令をきっかけに「古典部」に入部。入部して初めて活動場所を訪れた奉太郎は、そこで千反田えるという、好奇心が服を着て歩いているような女の子と出会います。
さらに中学生時代からの友人、福部里志と伊原摩耶花の2人が加わり、古典部の活動と称して身近に起こるさまざまな事件を推理していきます。
氷菓を一言で表すなら、「本格ミステリーの皮を被った青春部活作品」。折木奉太郎が中心となって推理していく事件は、全てが身近に溢れたもの。たとえば、「古典部の文集に関する謎」や、「文化祭で起こった連続盗難事件の謎」などです。高校生活で起こり得る事件や謎を「古典部」として推理し、解決していくところにこの作品の魅力があります。
特に最初の5話は、是非『氷菓』というタイトルに着目して観てみてください。
次ページで
- 1
- 2