モヤモヤイライラにさよなら!高校生が反抗期の自分と上手に付き合うコツ

高校生になって、なぜだか親にイライラする、親の言うことがいちいち癇に障るといった人はいませんか?そんな心境の変化に戸惑い、親にきつくあたってしまう自分に嫌気がさしてしまう人もいるでしょう。

自分に自覚はないかもしれませんが、思春期になると大抵の人は反抗期を迎えます。思春期の娘や息子を持つ親は、こうした子供の反抗期に悩まされると言いますが、子供本人だって好んで反抗しているわけではありませんよね。

反抗期は成長過程のための生理現象のようなもので、治そうと思って治るものではありません。しかし、原因を見つめ、自分にできる対処法を少しずつ実践していけば、今のギスギスした自分を和らげることは可能です。

反抗的な自分に自己嫌悪を感じてしまう人は、これからご紹介する反抗期の原因や簡単な対処法を、ぜひ参考にしてみてください。

イライラが止まらない!反抗期はなぜ起きる?

まずは、なぜ反抗期が起きるのかを見ていきましょう。男子女子関係なく、反抗期が来るタイミングは人それぞれ。小学校高学年から始まる人もいれば、大学生になってから反抗的な態度になってしまう人もいます。

また、反抗期に決まった期間もなく、早めに終わる人もいれば長く続いてしまう人もいるでしょう。周りの友達と比べても、反抗期の度合いだって人それぞれです。

このあやふやな「反抗期」と言うものは、一体なぜ訪れるのでしょうか。

自立心・自己主張の芽生え

人は成長過程で二度反抗期が来るとされています。

一次反抗期は2歳〜4歳くらいの乳幼児期、そして二次反抗期は高校生も含まれる思春期です。

一次反抗期も二次反抗期、共通しているのは身体が急激に変化する時期だということです。そういった時期には、「自分一人でできる!」といった強い自立心や、「自分はこうしたい!」という激しい自己主張が芽生える傾向があります。

特に、思春期は子供と大人の境目なので、自立心の葛藤が大きいです。体は大人と変わらないくらい成長していますが、法律的には未成年なので、親の庇護下にあります。

また、周囲の大人たちの方も、あなたのことを「まだ子供なんだから」と扱ったかと思えば「もう高校生でしょ」と突き放すこともあり、対応があべこべの時が出てきてしまいます。

そうした様々な矛盾点があなたを不自由にし、反発的な自立心や自己主張が渦巻いてしまうのです。

成長期によるホルモンバランスの乱れ

反抗期のイライラは、ホルモンバランスが崩れやすいことも原因と言えます。身体の急な成長に伴って、ホルモンバランスが不安定になり、自律神経や精神面に影響が出てしまうのです。

また、特に高校生は進路や将来のことを深く考える時期でもあり、人間関係も広がるので外的ストレスも多くなります。

不安定なホルモンバランスの時期に過度のストレスがかかれば、誰だって神経が過敏になってしまうでしょう。あなたが何事にもイライラしてしまうのは、成人するための通過儀礼とも考えられるのです。

あなたはどっち?良い反抗期と悪い反抗期

原因を見てみると、高校生が反抗期になるのはごく自然な現象で、あなた自身が悪いわけではありません。あなたの根本的な性格や人間性が変わってしまったわけでもないのです。

しかし、反抗期として許される態度と、反抗期だからといって許されない行動はあります。その2つは明確に分けなくてはならず、反抗期を言い訳に破れかぶれな言動を繰り返していると、取り返しのつかない事態を招くかもしれません。

あなたの反抗は、成長過程として良い傾向の反抗期なのか、それとも悪い反抗期なのか、しっかり見極めてください。

気にしなくても大丈夫!良い傾向の反抗期

一般的な反抗期の特徴は、親につい暴言を吐いてしまったり、無視しまったりすることです。これは先に述べたように思春期の自立心からくる行為ですが、他にも親の考え方や生き方を時に見下してしまうこともあります。

例えば、「長男なんだからこうしなさい」といった教えに古臭さを感じたり、夫の言いなりになっている母親に嫌悪感を覚えたりといった具合です。これらは、あなたが自分自身の考え方を確立した証拠とも言えて、こうした親への軽蔑は一次的なものでしょう。

「勉強しなさい!」と親に言われてもサボりたくなるのも、ただの怠け心ではなく「なぜ勉強しなければいけないのか」と自分が物事の起因を深く考えるようになったからなのです。

また、門限や家族間のルールなどを破りたくなることもありますが、これは高校生になって人間関係が広がり、変化したことも原因です。幼い時と違って、家庭だけが自分の世界の中心ではなくなったのです。

あとは、髪を染めたり、ピアスを開けたりと外見が派手になる人もいますが、かといって非行に走りたいわけではなく、単に個性や自己を主張したいだけの人が多いはずです。校則で問題にならない範囲なら、ある程度の自己主張は将来を考えるとむしろ必要なことかもしれません。
  

注意して!気をつけるべき悪い反抗期

反抗期という言葉に甘えて、決してやってはならないこともあります。

まずは、飲酒、喫煙、万引きなどの法に触れる非行です。格好つけたい、悪ぶりたい気持ちは大人と子供の狭間である高校生には生じやすいですが、法律違反で補導歴がついてしまっては将来に響く恐れもあります。

また、イライラして家の中の物にあたってしまう人も多いかと思いますが、家族に暴力を振るうようになってはいけません。傷は治っても、心に受けた衝撃は癒えないものです。一度親に暴力を振えば、たとえ反抗期が終わっても元の信頼関係には戻れない可能性もあるでしょう。

学校の先生にまで暴言を吐いてしまう場合も同じです。同じ大人でも、先生は親とは違って他人なので、最低限の礼節が必要になります。全ての大人に反抗していては、稚拙な反発心と取られ、あなたへの評価も下がってしまうでしょう。

自分の成長のために必要な反抗心なのか、度を過ぎた幼稚な反発なのか、自分自身で振り返ってみることが必要です。

アンガーマネジメントって?
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