一般にセンター、推薦、AO…大学の入試方法にはどんな種類がある?

大学進学には自分の行きたい大学の入試制度を理解することがとっても重要!一般入試、センター入試、AO入試に推薦入試……よくわからない!というみんなのために、今回は大学の入試方法を詳しくご紹介します。

学力一発勝負の「一般入試」


まず、「一般入試(一般選抜)」。学力一発勝負の受験方法で、約半数の受験生がこの方法で大学に進学しています。各大学がそれぞれ考案した試験問題を解き、基準点を超えると合格です。

私立大学の一般入試

私立大学の入試では基本的に3科目型が主流となっています。

3科目型とは、文系は総合国語と英語の必須科目に加えて選択科目から1教科選択、理系は数学・理科・英語の必修科目の3科目受験する受験方法です。

必修科目
国語
英語


選択科目
・地歴
・公民
・数学
【3科目型の場合】
必修科目
数学
理科
英語


【2科目型の場合】
必修科目
数学


選択科目
・理科
・英語

英語は文系・理系に関わらず必須になる教科なので、進路に関わらずしっかり勉強しておくことが大切ですね。

最近では2科目型の試験も増えていますが、科目やしくみは3科目型とはあまり変わりません。

種類が豊富な一般入試

私立大学の一般入試は種類が豊富。センター試験の結果を利用する「センター試験利用入試」や、特定の科目の配点を高くする「得意科目重視型」、全学部が同じ試験を同日に受ける「全学部日程入試」など、大学によって一般入試のスタイルが大きく変わってきます。

大学入試では第一志望の学校から滑り止めの学校まで多くの大学を受けることがほとんどです。受験する大学の試験日程が被らないように、さまざまな制度を活用してみてもよさそうですね。

国公立大学の一般入試

国公立大学を受験する場合はセンター試験の点数と、大学が独自に実施する二次試験の合計点数で合否が決まります。二次試験は「前期日程」「後期日程」にわかれており、最大3回の受験が可能。しかし前期日程のほうが募集人数も多く、後期日程は縮小・廃止の傾向となっているため、第一志望校の場合は前期日程で受験するのが基本となっています。

大学によってセンター試験と二次試験の配点は異なります。志望校の配点比率を調べておくと、どちらを重視すればいいのかがわかるので、戦略的に合格に近づけるでしょう。

複数の大学に合格するチャンスがある「センター試験」


毎年ニュースでもよく話題になる「センター試験」。全国で一斉に毎年1月中旬に大学入試センターが行うテスト。すべての国公立大学と、8割以上の私立大学で利用されています。

それぞれの大学ごとにセンター試験で課す科目・教科を設定しているので、自分の志望校に合わせて、全6教科・30科目の中から受験する科目選択をします。

文系

国語
国語
地理歴史・公民
・世界史A、B
・日本史A、B
・地理A、B
・現代社会
・倫理
・政治経済
・倫理、政治、経済
外国語(基本は英語です)
・英語
・ドイツ語
・フランス語
・中国語
・韓国語

理系

理科1
・物理基礎
・生物基礎
・化学基礎
・地学基礎
理科2
・物理
・生物
・科学
・地学
数学1
・数学Ⅰ
・数学A
数学2
・数学Ⅱ
・数学B
・簿記、会計
・情報関係基礎

出題形式は全科目マークシートになっていて、問題数も多いためスピードが重要になってきます。また、マークミスがないように注意が必要です。

国公立受験生はこの試験の自己採点し、志望する大学に願書を提出します。そのため、センター試験の結果を考慮して受験する大学を決める受験生が多数です。

私立大学でのセンター利用

私立大学では「センター利用入試」という制度があり、受験科目によって複数の大学・学部に出願できます。複数の大学に効率的に合格するチャンスは増やせますが、一般入試よりも難易度が高い傾向にあるようです。ほかにも、大学オリジナルの試験はせずにセンター試験の結果だけで決まる単独型、センター試験の結果に大学個別の学力試験の結果を踏まえて判定される併願型があります。

「大学入学共通テスト」の変更点

今年度からセンター試験は廃止され、「大学入学共通テスト」というものに変更されます。そこで、センター試験と大きく変わった点をいくつかご紹介します。

最大の変更点として、すべての科目で日常生活や社会現象と関連づけた問題や、複数の資料を読み解きながら正解を導く問題が出題されるようになります。