大学で漫画が学べる?マンガ学部へ進学してプロの漫画家を目指そう!

マンガ コマ

みなさん漫画はよく読みますか?日本の漫画は世界でも多くの人に評価されていて、文化としての価値が高まっています。マンガについて学ぶには専門学校や美大に進学するしかないと考える方も多いかもしれませんが、実は今や漫画について学べる大学もたくさんあるんです!

そこで今回は、大学で漫画が学べるマンガ学部についてご紹介します。
専門学生や美大生と同じような漫画力を見つけることができますよ!

美術教員免許も取れる「京都精華大学」

マンガ学科
日本で初めてマンガ専攻学部を開設した京都精華大学。マンガ学部には、マンガ学科とアニメーション学科があります。マンガ学部の教員は第一線で活躍するプロばかり!日本の漫画やアニメーション業界をリードしてきた講師陣から、直接講義を受けることができます。

マンガ学科には新世代マンガコース、ギャグマンガコース、キャラクターデザインコースなど、全部で4コースがあります。選択科目によっては、ほかのコースの内容を学ぶことも可能なようです。

毎年多くの学生がデビューや受賞に成功していて、本気でプロを目指す学生も多いそうです。それは大学のサポート体制が整っているから。手厚いサポートで在学中のプロデビューも夢じゃない!
また、必要科目の単位を取得すれば美術教員・図書館司書・博物館学芸員の免許も取ることができます。

全コース共通の専門科目で表現力がアップ!

全コース共通の専門科目というのも存在しています。この科目はゲーム制作や作画などのデジタルスキルに加えて、漫画雑誌の編集方法などの幅広い内容を学ぶことができる授業になっています。授業を受けることで専門的な知識だけでなく、社会でも求められる表現力を身につけることが可能です。

京都精華大学の在学生は、「京都国際マンガミュージアム」で貴重な資料や約5万冊の漫画を自由に読むことができたり、さまざまな国立美術館で特別優遇を受けることができます。多くの作品鑑賞を通じて、いろいろなインスピレーションが湧きそうですね。

コンピュータを使ったマンガ制作が学べる「東京工芸大学」

マンガ学科
東京工芸大学の芸術学部にもマンガ学科があります。ストーリーマンガ、キャラクターイラスト・イラストレーション、研究・編集の3領域で漫画について創作、理論ともに学べ、入学時から将来のことをしっかりと考えられるカリキュラムとなっています。

アナログ作画の基礎をしっかり学びながら、デジタルでのマンガ制作にも取り組みます。デジタルマンガ演習という授業ではコンピュータを利用してマンガ制作を行うので、これからの時代に沿った学習ができそうです!

3・4年の授業では、電子書籍の傾向に沿った漫画の表現方法を学んでいきます。時代に合った、新たな漫画の表現方法を学べるのはとても魅力的ですね。

身に付くのはマンガの技術だけじゃない

東京工芸大学の授業では、マンガのユニークで柔軟な視覚伝達を利用して研究活動の紹介や、近隣の地域コミュニティーの活性化のアイデアの研究も行っています。マンガを娯楽的要素だけとして楽しむのではなく、社会の中での新しい可能性も探っていくのもマンガ学部の重要な役割の一つです。

漫画の技術だけでなく、漫画というコンテンツを通じて、新たな価値観で社会の中に新たな文化を創造していく力を身に着けることができる学校となっています。

東京工芸大学には、漫研と呼ばれる漫画研究サークルがあります。部内で毎月部誌を創作し、大型同人即売イベントにも参加しているようです。授業以外でも漫画制作に取り組みたい方にはピッタリのサークルですね。

編集者の意見が聞ける「宝塚大学」

マンガ学科
宝塚大学の東京メディア芸術学部にも漫画領域があり、プロの教員・プロの編集者・プロの卒業生から直接指導を受けることができます。漫画家だけでなく、編集者の方の指導を受けられるのは、とてもいい環境ではないでしょうか。

有名ソフトの開発者講師や講評会など魅力がたくさん

授業では、原稿用紙の使い方やデッサンなどの基礎から学び、最新ソフトでのデジタル作画にも取り組みます。なんと宝塚大学には、デジタル作画で使用するCLIPSTUDIOPAINTというソフトの開発者が講師を務めているという最大の特徴が。有名ソフトの開発者から綿密な指導を受けられるのはとても魅力的なポイントです。

作画だけでなく、発想やキャラクターデザインなどの物語づくりに関する授業にも力を入れている宝塚大学。そのため、漫画家だけでなく、漫画原作者やライトノベル作家も目指すことが可能ですよ。

毎年、マンガ分野では、学生だけで漫画雑誌の編集から発刊・販売までを行っています。3年から始まる出版社への持ち込みなどの本格的な就職活動も、この漫画雑誌の作成で培った技術を活かせるのではないでしょうか。

その他にも、漫画制作の実践学習や漫画作品の分析・理論研究などを学べるだけでなく、プロの雑誌編集者が直接講評を行う「編集者講評会」を開催。数々のプロ漫画家を見てきた編集の方から意見が聞ける貴重な授業です!