eスポーツ人気の高まりと共に、専門学校でもゲーム関連の専攻コースがたくさん設立されました。
プロを目指す「プロゲーマー専攻」以外にも様々な職種を目指せるので、学科ごとにどのくらいの学費がかかるのが気になりますね。
今回は専門学校を卒業するまでにかかる学費や、奨学金などのお得に通える制度を紹介します!
eスポーツ専門学校の学費は300~500万円
一般的にeスポーツの専門学校の学費は年間90~140万円、卒業までにおよそ300~500万円ほどかかります。
「相場は○○円」と一括りにするにはかなり金額の幅がありますね……。参考までに、eスポーツの専門学校の学費をいくつか見てみましょう。
学校名 | 学年制 | 卒業までにかかる学費 |
---|---|---|
北海道ハイテクノロジー専門学校 | 2年制 | 231万円 |
東京アニメ・声優専門学校 | 2年制 | 推定300万円(初年度148万円) |
東京デザインテクノロジーセンター専門学校 | 4年制 | 576万円 |
日本工学院 | 2・4年制 | 260~505万円 |
デジタルハリウッド大学 | 4年制 | 513万円 |
名古屋デザイン&テクノロジー専門学校 | 3年制 | 非公開(初年度145万円) |
OCA大阪デザイン&IT専門学校 | 3年制 | 420万円 |
O福岡デザインテクノロジーセンター専門学校 | 3年制 | 417万円 |
専門学校は通う期間も短く学費が安いイメージがありますが、必ずしもそうとは言えないことが分かりますね。
普通の専門学校くらいの学費のところもあれば、私立大学並に学費がかかる学校もあるようです。同じeスポーツの学校なのに、ここまで学費に幅があるのはなぜでしょうか?
在学年数で学費が変わる
学校ごとの学費の違いは、主に卒業までにかかる年数が関係しています。
先ほどの表を例にすると、北海道ハイテクノロジー専門学校や東京アニメ・声優専門学校は2年制の専門学校。年間の学費は120~140万円かかりますが、卒業までの費用は少ないのです。
一方、日本工学院や東京デザインテクノロジーセンター専門学校は在学年数の分だけ授業料が増えるので、4年制大学と同じくらいの学費がかかります。
ちなみに、プロゲーマー専攻やプログラマー専攻などeスポーツの関連職種は様々ありますが、同じ学科の別専攻として扱われ、基本的には学費は同じです。
東京アニメ・声優専門学校
「東アニ」こと東京アニメ・声優専門学校は2年制の専門学校で、eスポーツ学科の初年度の学費は150万円です。
2年目の学費はホームページ上で確認できませんでしたが、入学金がかからない代わりに専攻科目の授業料が上乗せされて1年生と同じくらいの学費がかかります。そう考えると、卒業までに300万円ほど必要になる計算ですね。
eスポーツ専攻学科である「e-sportsワールド」では、プロゲーマー・イベント企画制作・ストリーマー・キャスターの4種類から専攻を選べます。
授業ではプロの大会で使われているゲーム機器を使っていて、世界で活躍するプロゲーマーが指導に来てくれるなど贅沢な環境が整っているんです。
授業では「リーグオブレジェンド」「PUBG」といった競技人口の多いゲームタイトルを中心にプレイすることからも、本気で活躍するプロ選手を育てようとする意気込みが感じられますね。
eスポーツから少しずれて、ゲームキャラクターのデザイナーを目指せる「アニメ総合制作科」はeスポーツワールドと同額、ゲーム実況のスキルを磨ける「アニメ声優ワールド」は10万円ほど学費が少ないです。
オープンキャンパスがスゴイ!
東アニのオープンキャンパスは、eスポーツ業界を志す方なら一度は参加して欲しいイベントです!
オープンキャンパスではプロゲーマー専攻の在学生との対戦やプロ選手のゲスト講演、さらにはデモプレイを見られることもあるそうです!
ゲームの専門学校に行くことを親に反対されている方は、学校長自らeスポーツ関連の質問に応えてくれる「特別保護者相談会」がおすすめです。
あと、東アニ出身の有名アニメ声優と会うこともできるので、アニメや声優を知っている方ならより楽しむことができるでしょう。
オープンキャンパスは年間を通して開催されていますが、参加にあたっては事前予約の申し込みが必要です。スケジュールの確認も兼ねて、東アニのホームページをチェックしましょうね。
東京デザインテクノロジーセンター専門学校
東京デザインテクノロジーセンター専門学校は4年制の専門学校で、年間の学費は140万円、卒業するまでの学費は560万円かかります。
eスポーツ関連のスキルを学べる「スーパーIT科」には、eスポーツ業界を制作面、マネジメント面でサポートする専攻があります。
クリエイター関連では「ゲームプログラマー専攻」や「e-sports開発クリエイター専攻」「スーパーゲームクリエイター専攻」を選ぶことができ、ゲーム制作のノウハウをあらゆる方向から学べます。
プロ選手を目指す専攻は今のところないですが、選手のマネジメントを担う「e-sportsプロマネージメント専攻」があります。
高度専門士の称号が取得できる
東京デザインテクノロジーセンター専門学校を卒業すると、「高度専門士」の称号を取得することができます。
「高度専門士」は文部科学省が認めた専門学校にのみ付与される制度。つまり東京デザインテクノロジーセンター専門学校の卒業者は大学卒業者と同じ扱いを受けられるのです。
就活の時に有利になるだけでなく、初任給も大卒と同じ水準で貰えるので、ゲーム会社に務めようと思っている方にはピッタリの学校といえますね!
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