みなさん、勉強ははかどっていますか?
外出自粛で自習の時間が増える今、なかなか勉強のモチベーションが上がらない、勉強のやり方がわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、世界的なスピーチの大会TED Talksから勉強に役立つお話を3つご紹介します。
どれも実体験に基づくスピーチですので、きっと勉強に悩みを抱えるみなさんのお役に立つはずです。
YouTubeで動画を見る場合は日本語字幕をつけられますので、英語がわからない人も安心してくださいね!
「新しい言語を学ぶ秘訣」 リディア・マホヴァ
これからの時代、やはり英語が話せることを求められます。
しかしほとんどの人が英語の勉強に悪戦苦闘しているのではないでしょうか。
そこで最初に、数カ国の言語を自由に操る「ポリグロット」の一人、リディア・マホヴァ氏の「新しい言語を学ぶ秘訣」というスピーチをご紹介します。
数カ国語話せる「ポリグロット」たちが実際にやっている学習法
英語だけでなくドイツ語や中国語、イタリア語にロシア語と数カ国語を自在に操るポリグロット。スピーカーであるリディア氏も、ポリグロットの一人です。
「英語を学ぶだけでも大変なのに、数カ国後も自由に話せるなんてきっとリディアさんは天才なんだね」と話を終わらせてはいけません。
リディア氏は、ポリグロットたちが実際に言語を学ぶ際に実践している学習法を紹介しています。
・無作為に選んだネイティブスピーカーにチャットする
・頻出の500語を覚える
・とにかく発音を真似する
・文法書を読む
このように、ポリグロットたちはさまざまな方法で言語を学んでいます。
100人のポリグロットがいれば、100通りの学習法があるのです。
「じゃあ私はどんな方法で学べば良いの?」という疑問には、次の項目でお答えしましょう。
ポリグロットの学習法には共通点があった!
100人いれば100通りある言語の学習方法。
今現在あなたが言語の学習に悩んでいるなら、早く結果の出る学習法を知りたいですよね。
ポリグロットたちの学習はそれぞれ違いますが、ある共通点があります。
それは、言語を学ぶ面白さ、楽しみ方を知っていることです。
数カ国語を自在に操るポリグロットたちは、誰一人として言語の学習を「嫌だなあ」「面倒だな」と思っていなかったのだそう。
言語学習の秘訣は、勉強を「やりたくなるような楽しい活動」にしてしまうこと。
必ずしも机にべったりはりついて、分厚い教科書や参考書を熟読するだけが言語の学習法ではないのです。
2ヶ月で外国語を話せるようになる3原則とは
リディア氏はスピーチのなかで、2ヶ月で外国語を話せるようになる3原則を紹介しています。
まずは、先ほども紹介したとおり「言語学習が楽しいこと」。これは2ヶ月もの間、言語学習を継続する上で最も重要なことです。
次に「効果的であること」も重要です。せっかく勉強していてもそれが無意味な作業であれば言語は身につきませんよね。
ほかの人がやっている方法をいくつか試し、そのなかから自分が楽しいと思える学習法を見つけるのが良いでしょう。
原則の最後は、「約束すること」。1日15分は洋楽を聞いて発音を真似てみる、寝る前の5分で3つの単語を覚える……など、学習の計画を立てて実行することを自分自身や友達と約束しましょう。
ポイントは、学習計画を生活に取り入れることです。お風呂の中、寝る前、ご飯のあとなど生活の一部に学習計画を組み込むことで、無理なく楽しく勉強を続けることができます。
そして何より、続けることが大切です。
1週間必死で勉強してもわからなかったドイツ語が、2週間目に初めて単語が聞き取れるかもしれません。まずはできた!という小さな成功体験を積み、継続していきましょう。
ご紹介した原則を守り、自分が本当に楽しいと思える学習法に出会うことができれば、たとえ今あなたの成績が良くなかったとしても必ず結果が出ます。
自分は言語の才能がないんだ……なんて決して思わないで、まずは楽しいと思える学習法を見つけてみてください。
もっと詳しく知りたい人はこちら!
「誰でもできる記憶術」 ジョシュア・フォア
どんな科目においても、やはりものをいうのは「記憶力」。みなさんも一度は記憶力が良くなれば良いのに……と思ったことはありませんか?
そこで記憶力向上に役立つジョシュア・フォア氏による「誰でもできる記憶術」というスピーチの概要をご紹介します。
記憶力が良い人は生まれつきの天才?
「記憶力が良い」というと、生まれ持った能力によるものだと思われがち。「あの人は生まれつき頭が良いんだよ」なんて、思ったことはありませんか?
しかし、記憶力コンテストに出場するような人でも、脳の構造は普通の人と変わりません。
つまり、生まれ持った能力の差ではないのです。
記憶力というのは、鍛えて伸ばすことができる能力だといわれています。
では記憶力を良くする方法とは一体何なのでしょうか。
2つの単語、どちらが記憶できる?「Baker/bakerパラドクス」
記憶に関する面白い実験として、「Baker/bakerパラドクス」というものがあります。
1人には「Baker(人の名前)」、1人には「baker(パン屋さん)」という単語を覚えてもらいます。同じ単語ですが意味は少し違いますよね。
1時間後に「あなたに覚えてもらった単語はなんですか?」と聞くと、なんとBakerを覚えた人は単語を思い出せず、bakerを覚えた人は思い出すことができたのだそうです。
Bakerとbaker、一体2つの単語の何が違ったのでしょうか。
Bakerというのは人の名前ですが、脳内でイメージがしにくい単語です。一方パン屋さんの姿は、多くの人が想像することができますよね。
2つの違いはここです。
ある物事を覚えるとき、それについて脳内でイメージができるかどうかが、記憶を長く保っていられるかどうかの分岐点です。
つまり文字や意味のわからない言葉を頭の中にあるイメージと結びつけ、意味のあるものに変えることが記憶力を良くするコツといえます。
記憶力=結びつける力
人間というのは、意味のない文字や数字の羅列をまるごと覚えるのは苦手です。
しかし、誰がどこに座っていたなどの視覚的・空間的な情報の記憶には優れています。
つまり記憶力とは、物事を覚える力ではなく覚えたいこととイメージを結びつける力なのです。
たとえばbakerという単語を覚えたいのであれば、ホカホカのパンを持って笑っているパン屋さんを想像してみましょう。数学の公式を覚えたいなら、難しい顔をしている数学の先生の顔を思い浮かべても良いでしょう。
もしもあなたが今、自分は記憶力が悪いと思っていても、それは記憶力が結びつける力だと知らなかっただけです。
ぜひ今日から、何か記憶したいときはイメージと結びつけることを意識してみてください。
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サクッと物事を学ぶ方法とは!?
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