【人生に役立つ編】世界的講演会TED Talksの傑作スピーチ3選

「嘘の見抜き方」パメラ・メイヤー

親であれ友達であれ、なるべく嘘はつかれたくないもの。信じていた話が嘘であれば、信頼関係は一気に壊れてしまいます。
しかし人間は毎日嘘をつく生き物です。あるデータによると、人は一日平均10～200回嘘をつかれているのだそう。

この項目では、不正検査士であるパメラ・メイヤー氏による「嘘の見抜き方」というスピーチの概要を紹介します。

ダメとわかっていながら…… 人はなぜ嘘をつくの？

私たちは、嘘をついてはいけないと教わって育ちながら、毎日さまざまな嘘をついています。
ではなぜ、「嘘をつくのはいけないことだ」とわかっていても私たちは嘘をついてしまうのでしょうか。

人が嘘をつくのは、現実と理想のギャップを埋めるためといわれています。
「テストの結果はどうだった？」と聞かれて「うん、まあまあできたよ」と嘘をつくのは、テストがまったくできなかった現実と、スラスラと問題を解ける理想とのギャップを埋めるためなのです。

また、人が嘘に騙されるのは、自分に叶えたい願望があるためです。
たとえばダイエットをしてきれいになりたいという願望があれば、科学的根拠のない「痩せる薬」に騙されやすくなります。

科学的な嘘の見抜き方とは？

ちょっとした心理テストのような嘘の見抜き方ではなく、科学的根拠、データに基づいた嘘の見抜き方があります。

嘘を見抜くには「言葉」と「ボディーランゲージ」の両方を見なければいけません。
それでは具体的にどういった点を見れば良いのかご紹介しましょう。

言葉でわかる嘘の見抜き方① 形式ばった言い方をする

まず、嘘をついている人は形式ばった話し方をします。
嘘をついていない人は、「～じゃないですよ」と否定するとすれば、嘘をついている人は「～ではありません」と堅苦しい言い方をするのです。

言葉でわかる嘘の見抜き方② 嘘の対象と距離を取る

浮気の釈明を例に取ると、「〇〇さんとは本当に何もないよ！」という人と、「あの人とは何もないよ」という人では圧倒的に後者が嘘をついている可能性が高いです。

人間は無意識のうちに、隠したいものと距離を取ろうとします。嘘を見抜きたいのであれば、相手が対象と距離を取ろうとしているかをチェックしてみましょう。

言葉でわかる嘘の見抜き方③ 聞いてもいないことまで詳細に話す

「○日に〇〇さんと二人で出かけたの？」と相手に尋ねたとき、嘘をついていない人はYes or Noで答えられます。

しかし何かやましいことがあって嘘をついている人は、聞いてもいないことまでべらべらと話し出すのです。
「いやあの日は〇〇さんと△△に行っただけで、友達の××さんもいたし、それに……」と相手が必要以上に話を始めたら、あなたにバレたくない「何か」があったのかもしれません。

言葉でわかる嘘の見抜き方④ 進んで協力し、厳罰を求めるかどうか

嘘をついていない人は、自分が疑われたとき進んで身の潔白の証明に協力しようとします。
もし浮気を疑えば、「LINEを見せようか？」「そのとき一緒にいた友達に電話するから聞いてみてよ」など、身の潔白を証明しようとします。
さらにもし嘘をついていたら〇〇しても良い、と厳しい罰を自分から口にするのです。

反対に嘘をついている人は、質問には答えても自分から身の潔白を証明しようとはしません。
「もしあなたが本当に浮気してたら別れるよ」などという厳しい罰を提示しても、口ごもることでしょう。