「ぶっちゃけ東大生ってどれくらい勉強してるの?」
「やっぱり、すごく勉強してるんでしょ?」
などとおっしゃる人がよくいるのですが、ええ、まあ、はい。そりゃ勉強します。当たり前ですが、勉強しなきゃ東大には受かりません。
しかし、それが具体的に何時間ぐらいだったのかというのは、なかなかデータとして存在していないものです。
「じゃ、果たしてどれくらいの勉強時間なんだろう?」
ふと気になった僕が、東大生の受験生時代の勉強時間を調査してみました!
東大生リアル勉強時間アンケート ①勉強時間を測っていない
「よーし、じゃあ東大生にインタビューしてみるぞ!」
と、意気揚々といろんな東大生に話しかけた僕ですが、ここで非常にビックリする出来事に遭遇します。
「何時間くらい勉強していたか?」
という質問に対する回答が軒並み「そんなの測れないくらい勉強していた」だったのです。
測定不能、というわけです。
「じゃあやっぱり、東大生はもうずーっと机に向かって勉強していた人たちなんだなあ」と思ったのですが、よくよく話を聞いてみると実はそうでもないことが分かりました。
「机に向かってはいなかったけど、日々勉強していた」と答える人が多かったのです。
日常の中に勉強が溶け込んでいた結果、日常生活=勉強時間に
例えば部活の練習中や、教室の掃除をしながら「あー、今日こんなこと勉強したなあ」とふと考えてみたり。帰り道の電車の中で英語のアナウンスを聞いて「あー、この英単語はさっき習ったやつだなあ」と考えてみたり。車のナンバープレートを見て、「1458か、この4つの数字を使って10を作るにはどうすればいいかなあ」と考えてみたり。
彼ら彼女らは、机に向かっていなくても日々勉強していて、だから日常生活と勉強時間を別々に考えていなかったというパターンが多かったのです。
頭が良い人と悪い人との差というのは、もしかしたらこういうところに出るのかもしれません。普段何気なく生きている中でも、学べる人は学べて、学べない人は何も学べない。頭の良い人は、日常生活を送りながらいっぱい学べるからこそ、どんどん頭が良くなることができる。そういうことなのかもしれませんね。
東大生リアル勉強時間アンケート ②平均で週50時間
さて、そんなことを言っても、結局具体的にどれくらい勉強しているのかというのは気になってしまいますよね。今回、いろんなアンケートを取って調べてみました。
東大生の勉強時間はどれくらいだったのか?
具体的な結果としては、以下のような数字が出ました。
睡眠時間:平日・休日共に7〜8時間
休憩時間:平日 11〜13時間(学校含む) 休日6〜8時間
ここでの勉強時間は、机に向かう以外にも、行き帰りの電車の中で単語帳を見ていた時間などもカウントして、自分でコントロールして自学自習していた時間のすべてを換算しています。逆に、自学自習できていない場合や塾や学校の時間は、休憩時間に換算して計算しています。
面白いのは、ある程度睡眠時間を取っているということですね。きちんと睡眠を取らないと、勉強にならない。そういうことなのかもしれませんね。
そしてそして、気になる週の勉強時間の平均は……50時間、となりました。どうでしょうか?多いでしょうか?少ないと感じるでしょうか?
個人的には、まあ妥当な数字かなあと思います。僕自身これくらいだったな、と。
極端な天才型の例も!なんと一日にたった〇時間⁉
さて、みなさんにひとつお話ししなければならないのは、上の数字はあくまで平均値ではない、ということです。
というのも、『外れ値』にあたる、極端な数字を持っている東大生がいたのです。その人の数字を入れて計算すると平均の値が減ってしまうので、あえてそれは切り分けて、この場で紹介させてもらおうと思います。
その人の勉強時間は、毎日1時間でした。平日も休日も、たった1時間の勉強時間だけで合格したというのです。
そして、その1時間の勉強効率をいかに上げるか、ということを徹底的に考えて勉強を構築していたのだと言います。
この話を聞いて、「1時間でいいんだ!」と考える人もいるかもしれませんが、そうではありません。この話からみなさんが考えるべきなのは、勉強の効率がとても大事、という話です。
僕は、勉強の成績というのは、こんな方程式で表せると思います。
効率の悪い勉強をしていては全然成績が上がらないし、効率がどれだけ良くても勉強時間がゼロでは成績が上がらない。
その人の1時間の勉強は、10時間の勉強をするのと同じくらいの勉強効率だったのだと思います。だからこそ、勉強時間が1時間でも合格できたのでしょう。
そして、同じことが凡人の僕らにできるかというとそうではありません。10時間勉強した方が、結局成績が上がるかもしれませんよね。ぶっちゃけた話、勉強時間を長くする方が、勉強効率を上げるより何倍も楽なのです。だって勉強の効率の上げ方ってよく分からないですよね?これは、やっていく中でどんどん理解していくものですから、はじめから効率的にはできないのです。
勉強は時間と効率、両方を意識することが大切
大切なのは、勉強は時間じゃないということです。何時間も勉強しようとする場合、勉強時間に気を取られて肝心の成績や勉強効率が疎かになってしまう場合があります。そうであってはならないのです。きちんと勉強時間を確保しつつも勉強効率を上げること。これが肝心なのです。
いかがでしたか?週50時間というのは途方もない数字のようにみえますが、アンケート結果から分かるように休憩の時間も結構あるものでした。みなさんも、今から週50時間を意識して勉強すれば、東大だって夢じゃないかもしれません!
その際にはきちんと、効率にも気をつけて勉強してみてください!
著者・書籍紹介
西岡 壱誠(にしおか いっせい)
偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「暗記術」「読書術」、そして「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。東京大学で45年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める。講談社『モーニング』で連載中の「ドラゴン桜2」に情報を提供する東大生団体「東龍門」リーダーを務める。また全国4つの高校で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施、高校生に勉強法を教えており、静岡県沼津市にある誠恵高校では理事長付学習特別顧問を務める。19万部のベストセラーとなった『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)など著書多数。
書籍紹介
『読むだけで点数が上がる! 東大生が教えるずるいテスト術』』
(ダイヤモンド社)
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