みなさんの中には、こんな悩みを持っている人もいるのではないでしょうか?
「部活が忙しくて、全然勉強が手につかない!」
「部活で時間を取られて、勉強の時間が取れない!」
特に受験を考えている人は「勉強時間、どう取ればいいんだろう?」と思い悩むことも多いと思います。
でも実は、勉強をしたいと考えても、部活動を辞める必要はないんです。今日は勉強と部活を両立する方法をご紹介します。
どっちも本気でやる
部活と勉強、どっちも本気でやることで、成績は上がります。
……なんていうと、「そんなわけないじゃん!」と思う人もいるかもしれません。でもこれ、一番手っ取り早い部活と勉強の両立方法なのです。
例えば、東大生に話を聞くと、高校時代ずっと部活動に取り組んでいて、部長や副部長・レギュラーやスタメンをやっていたという人の割合が多いです。
これって結構意外じゃないですか?東大に行くとなると勉強時間が必要で、そのためには部活は辞めた方がいいんじゃないかと思いますよね?それに、部活で役職に就いたりしたら勉強時間が少なくなってしまいそうです。
でも話を聞くと、東大生は部活をやって勉強を疎かにしているわけではないのだそう。むしろその逆で、部活動を本気でやることで、『努力の仕方』を勉強しているそうなんです。
『努力の仕方』を知っている人は、運動でも勉強でも強い
どんな風に頑張れば、結果が出るか?自分の技術を高めるには、どういう風に努力すればいいのか?練習をどう活かすのか?試合の結果をどう分析するのか?
部活動を本気でやっていくと、自然に『努力の仕方』を学ぶことができます。これは、勉強でも活かせる能力なのです。
こんな話があります。芸術とかスポーツとか、努力して何か一つを極めた人が他の分野を極めようとした時、その人の習得は他の人の何倍も早いそうです。これはその人が天才だということではなく、『努力の仕方』が身に付いているからできることなんです。
つまり、本気で部活に取り組めば、勉強にも活用できるようになるのです。
時間の大切さを学ぼう
「そうは言っても時間が無いんだ!」
「勉強時間がなかなか取れなくて……」
そういう風に考える人もいるでしょうが、逆に聞かせてください。時間があれば、成績が上がるんですか?僕はそうは思いません。
みなさんも経験ありませんか?テスト前で「さあ、勉強しよう!」と思ってもなかなか勉強が手に付かず部屋の掃除を始めてしまって、結局夜になってから勉強を始めること。
時間があるからといって、その時間を全て勉強に充てられる人間は少ないもの。もしこれで、みなさんが「部活を辞めよう!」と決断し、時間を確保したとしても、多分ほとんど勉強が手につかないと思います。
『時間の大切さ』を知っている人は、友達と遊んでも結果を残せる
逆に、僕の教えた受験生の中には、部活動をやりながらバイトもして、勉強もしながら友達と遊んで、それでも第一志望に合格した子がいました。
彼が天才なのかというとそうではありません。ただ、彼は『時間の大切さ』を知っていました。時間が無いからこそ、「短い時間で色々なことをやりくりしなきゃならない」「限られた時間の中でどうすれば結果が出るだろう?」そんなことを考える能力が高かったのです。
例えば、みなさんは休日の朝起きてから、遊びに行ったり勉強したりするまで、何分くらいスマホをいじっていますか?ボーッとしていますか?または、電車やバスで通学する方は、その時間で何をやっていますか?「部活で忙しい!」と言ってる方も、実はスキマ時間が結構あるんじゃないですか?それを活用するかしないかは、『時間の大切さ』を知っているかいないかなのだと思います。
時間が無いと焦るより、使える時間を考えてみよう
みなさんが「時間がない!」と感じられるのは、『時間の大切さ』に気付きはじめている証拠です。時間が無くて、時間を無駄にできないからこそ、「部活どうしよう……」「どこか削れる時間はないか?」と考えることができているのです。
だからこそ、時間を言い訳にしないでみてください。今ある時間をフル活用して何ができるのかをしっかり考えてみてください。そういう人は、今はもしかしたら難しいのかもしれませんが、部活を引退した後から、猛スピードで成績を上げることができるはずです。僕もそういう生徒さんたちを見てきました。彼らは「時間が無い中でいかにうまく勉強するか」を努力してきたから、時間がある中での勉強の効率が半端ないのです。
だからこそ、部活も勉強も、やるなら本気でやること。本気でやって、『努力の仕方』を学び、『時間の大切さ』を知ること。そうやって学校生活を送ることで、みなさんは社会に出てからも使える一生モノの能力を身に付けることができるのです!
著者・書籍紹介
西岡 壱誠(にしおか いっせい)
偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「暗記術」「読書術」、そして「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。東京大学で45年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める。講談社『モーニング』で連載中の「ドラゴン桜2」に情報を提供する東大生団体「東龍門」リーダーを務める。また全国4つの高校で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施、高校生に勉強法を教えており、静岡県沼津市にある誠恵高校では理事長付学習特別顧問を務める。19万部のベストセラーとなった『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)など著書多数。
書籍紹介
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(ダイヤモンド社)
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