アキバ個性派美容室『fuwat』のカラリストに、仕事について聞いてみた！

朝練夜練に励んだアシスタント時代を経て今のお店に

今のお店で働くことになったきっかけはなんですか？

Hanaさん

元々美容学生の時にここのお店を知っていて。美容師さんってアシスタントから練習してスタイリストになるような流れを踏むんですが、当時ここのお店ではアシスタントを募集していなかったんです。仕方ないので他のお店に行って色々練習を積んで、前のお店でスタイリストデビューくらいの時に「自分のやりたいことって何だろう」って考えたんです。

Hanaさん

最初にお話ししましたが、カットを一切やっていなくて、カラー専門なんですよ。カラー専門でやりたいと思った時に、前のお店ではそれがNGで。なのでカラー専門でやれる他のお店を探していた時に今の社長に話をする機会があり、それでOKをもらい今働いているような感じです。

美容師のお仕事を通して嬉しかったことなどあれば教えてください。

Hanaさん

何よりも1番嬉しいのは、来てくださったお客様が「もうカラーはHanaさん以外にお願いしたくない！」とか、そう言ってくれる子達が友人とかに「とりあえず諭吉3人連れてってお任せしとけば可愛くしてもらえるよ」と言ってくれてたことですね。
あとは、業界紙の方が取材に来てくださったり、特に海外のメーカーさんに作品を取り上げていただいた時はとても嬉しかったですね。

逆にお仕事で苦労したエピソードはありますか？

Hanaさん

カラリストとして苦労するのは、黒染めや地毛くらいのブラウンにした子を明るくする時とか、セルフカラーで色もダメージも疎らになっている時ですかね。

Hanaさん

美容師として、であればアシスタント時代ですかね。普通営業が終わって、朝練のところもあれば夜練のところもあるんですけど、夜練だと夜7時に営業が終わったら夜10時くらいまでみんなで練習したりとかしました。あと自分が負けず嫌いだったので「とにかく早くスタイリストになってやる」と思って朝7時くらいにお店行って練習して営業してまた終電ギリギリまで練習する、みたいな。大変でしたね。

お仕事でどのような時にやりがいを感じますか？

Hanaさん

InstagramやTwitterで自分の作品をあげているんですけど、それを見て「Hanaさんの作品が好きで連絡しました」って声をかけていただけたときにやりがいを感じますね。

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人の印象に直結する髪を扱う美容師は、真面目な人にピッタリな仕事

美容師というお仕事の魅力はどのようなところでしょう？

Hanaさん

ちょっと壮大な感じはしますけど、「人を変えれる」仕事だと思っていて。僕じゃないんですけど「この人に切ってもらうと彼氏ができる」「この人に切ってもらうと就活が上手くいく」みたいなのあるじゃないですか。髪型とか髪色って人の印象に直結すると思いますし、洋服とかと違って脱ぎ着できるものではないので、人の人生に直接携われるようなところに魅力だったり責任のようなものを感じますね。

個人的に考える、美容師に向いている人、向いていない人の違いはありますか？

Hanaさん

どういう美容師になりたいかで結構変わってくるんじゃないかと思っていて。ただどんな美容師になるにしろ「真面目な人」が向いているとは思いますね。髪って人の印象に直結している部分なので、「何となく」「適当に」ではできないんですよ。

真面目できっちりしたような人が向いているんですね。

Hanaさん

「こんなもんでいっか」って思っちゃうような人は美容師はやらない方がいいんじゃないかなと思います。

高校生のうちにやっておいた方がいいことはありますか？

Hanaさん

色々なものを見ておくことかなと思いますね。見たり聞いたり触ったり、雑誌や美術館、映画館など、色々な「一流のもの」に触れれる機会があると、直接ではなくても後々糧になってくるんじゃないかなと。

Hanaさん自身が「あれやっておけばよかったな」と思うことはありますか？

Hanaさん

純粋にファッション誌を読んでおけばよかったなとは思いますね。当時はゴリゴリにオタクでして（笑）。ファッションとはほぼ無縁というか、「清潔感があればいいかな」というようなスタンスでいたので。逆にオタクだったからこそ今面白い髪色とかを提供できている部分はあると思うんですが、裏を返すと表参道や原宿みたいな「オシャレ」「モード」に全振りしたものは作れないので。そういう意味ではファッション誌に触れておくべきだったな、と思っています。

将来の夢や目標はありますか？

Hanaさん

個人的にはお店を大きくして、自分のヘアカラーのチームみたいなものを社内で作って色々やってみたいというのがあります。あと今他所の美容師さんたちと共同でオンラインサロンをやっているんですけど、そこで日本のヘアカラー技術がもっと上がっていって、自分の技術も上がって、日本にもっと面白いヘアカラーを楽しむ人が増えたらいいなと思っています。

カラーを楽しむ人が増える世の中、私もワクワクします。これからも頑張ってください。本日はありがとうございました。