プロのゲーマー達が戦い、その技術を競い勝者を決める“eスポーツ”。2022年に開催される、アジアオリンピック大会の正式種目に選ばれ、日本でもプロゲーマーを目指す人たちが増え、活躍する“eスポーツ”ゲーマー達にも熱い視線が注がれています。
今回は、プロゲーマーチーム「AKIHABARA ENCOUNT」に所属するストリートファイターV(以下、ストV)の若手選手、コサクさんにお話を伺い、プロゲーマーを目指した理由やプロゲーマーになる方法、普段の生活の話まで、気になるプロゲーマ―の素顔に迫ります。
現在の活動内容は?どうやってプロゲーマーになったの?
さっそくですが、コサク選手の現在の活動内容について教えてください。試合の頻度はどのくらいでしょうか?また、試合以外の時はどのように過ごしていますか?
コサク選手
自分が専門としているストVなど格闘ゲームの大会は、他のゲームとは違い、毎年決まったリーグがあるわけではなく、年によって大会の数は様々なんです。基本的には、大会に出る時以外は練習ですね。僕は今、主に国内の大会に出ているので、国内大会に向けた練習をしています。あとは、ゲーム動画の配信ですね。「Youtube」や、「Twich(ツイッチ)」で配信しています。
どんな内容の動画を配信しているのでしょうか?
コサク選手
「Twich」では、生放送で動画配信ができるので、そこで実際にプレイしている動画を世界に配信しています。ゲーム好きの人が多く見てくれていて、良いプレイをすると応援してもらえるので、嬉しいですね。ちなみに、「Twich」には投げ銭のシステムもあって、リアルタイムで反応がもらえるんです。
視聴者からリアルタイムでリアクションがもらえるのは楽しそうです!練習している様子も配信されているのでしょうか?
コサク選手
そうですね。配信自体が練習にももちろんなりますし、それに、練習している姿をみせることで、応援してもらいやすくもなります。自分を知ってもらえるきっかけにもなるのかなと。
プロとして、ひとりでも多くの人に知ってもらうことも大切な事なんですね。 今「プロゲーマーになりたい!」という人が増えていますが、コサク選手はどうやってプロのチームに入られたのでしょうか?
コサク選手
自分の場合は、友達から「AKIHABARA ENCOUNTっていうチームが募集しているよ」と、聞いたのがきっかけです。 元々「AKIHABARA ENCOUNT」のことは、「League of Legends (以下、LOL)」のプロチームを持っていて大会に出場していることを知っていたので、応募をしてみようと。それで、応募したあと、テストを受けて今に至ります。
プロゲーマーになるためのテストって、どんな内容なのでしょうか?
コサク選手
対戦ですね。試合形式で所属選手の方や、関係者の方々と戦いました。対戦して、そのあと「どこが良かった」とか「ここをもっと、こうすれば……」といったお話しもしました。
チームに所属してどのような変化がありましたか?
実際にチームに所属して、メリットを感じたことや変わったことはありましたか?
コサク選手
オフィスで練習ができたり、大会に行く時の交通費を支援してもらえたり、環境が良くなったというのが、一番のメリットだと思います。格闘ゲームは日本の大会が年に2回ほどしかなく、予選もなく海外で本戦からという場合もあるので、資金面は本当に助かりますね。
逆にデメリットや、ここは個人の時とは違うというのはありますか?
コサク選手
デメリットというか、注目されるプレッシャーというのは感じますね。あいつ、○○っていうチームに入ったらしいぞっていうのは、業界内で必ず広がるので……。大会に負ける怖さは増しました。自分で大会に出ていた頃とは違い、責任の重さを感じるし、チームに所属している以上は感じてなきゃいけないな、と。
- 1
- 2