今話題のeスポーツに迫る② プロチームオーナー森山さんインタビュー

気になるプロゲーマーのスカウトの実態とは?

さきほど専門学生をスカウトされたという話が出ましたが、スカウトというのはどのように行われているのでしょうか。
アオハル

アキハバラエンカウント
森山さん森山さん
学校の場合は、講師を通して紹介されるパターンや、気になる生徒がいれば学校に相談をするケースもあります。大会で良い選手を見つけた場合は、直接声をかけることもありますし、 SNS上で連絡を取ってお話することもありますね。

スカウトされやすい人の特徴や、傾向はありますか?
アオハル

森山さん森山さん
チームの方針にもよりますが、基本は選手の強さと業界の評判ですね。“eスポーツ”は本当に狭い業界なので、上手い人は誰かしら知っていることが多いんです。
上手くても、素行が悪くても、あっという間に広がってしまうんですよ。そこから総合的に見て、決めます。そもそも選手の数が少ないので、絶対的な基準で選ぶというという訳でもなく、選択肢がその人しかいない場合もありますね。

より良い選手を探すために、チーム側から募集することもありますか?
アオハル

アキハバラエンカウント
森山さん森山さん
そうですね、コサク選手のように「ストリートファイターV」などゲームごとに選手を募集して、集めることもあります。その時は12人ぐらい応募が来て、そこから選抜されたのがコサク選手です。

スカウトで入った人と、応募して入った人との比率はどのくらいでしょうか?
アオハル

森山さん森山さん
正直、ゲームによってまちまちです。ただ、今はプロになりたい人が増えているので、自分からアプローチする人が増えているのは間違いないと思います。2018年以前はプロになって食べていけるというのが想像できなくて、ゲーマーが受け身でした。でも、そこは今変わりつつあります。

確かに、これまではプロゲーマーが職業として成り立つのか、不安に感じていた人も多かったのではないでしょうか。
アオハル

森山さん森山さん
ただ、2017年と2018年で現状が変わったかというと、ほぼ変わっていないと思います。今まで、業界全体でプロゲーマーとして食べていける人の数が50人くらいだったのが、70人になったぐらいの感覚です。本当に、まだまだですね。

日本の“eスポーツ”界を引っ張る選手になるには?

最後に、プロチームのオーナーとして、 “eスポーツ”の業界に興味を持っている人に向けて何かメッセージはありますか?
アオハル

アキハバラエンカウント
森山さん森山さん
僕が思うのは、日本の“eスポーツ”業界のコンテンツ市場における市場価値が非常に低いということです。野球選手など他のスポーツや、既存の芸能人やYoutuberと比べても、社会的影響力が相対的に低いから企業もお金を支払わない。

森山さん森山さん
例えば、 “eスポーツ”プレイヤーが何万時間と練習を重ねて、自分の得意なキャラクターのプレイのコツを動画に上げたとしても2万回再生くらいです。
でも、Youtuberが大盛りの料理を食べる動画をアップすれば200万回再生も伸びていて、インフルエンサーとしての価値が数字上で見ると、100倍ほど低いことになります。

数字だと、その差はかなり大きく感じますね。“eスポーツ”市場価値を上げていくにはどうすれば良いのでしょうか。
アオハル

森山さん森山さん
森山さん:もちろん、数字だけの価値ではなく“eスポーツ”には、他のスポーツ同様に、強くなるために頑張っている選手がいて、それを応援したいという人が生まれるというのが“eスポーツ”の本質的価値です。
だからこそ、選手には応援されるプレイヤーになって欲しいと思います。アマチュアとプロとの差は、ファンに喜ばれることだと僕は思っていて。自分の個性や良さを考えて、伝える努力を出来る選手が今後もっと増えていけば良いですね。

貴重なお話ありがとうございました!
アオハル

 プロゲームのチームオーナーと一言でいっても、様々なタイプの方がいるかと思いますが、森山さんは想像よりもリアリストな印象で、とても正直に今の“eスポーツ”業界の現状を語ってくださいました。

しかし、夢のある話が多い中、あえて業界のありのままを語られたのは、日本の“eスポーツ”界はまだまだ成長するという期待があればこそ。今後どのような選手が現れるのか、また森山さんがオーナーを務める「AKIHABARA ENCOUNT」のチームの選手の活躍にも期待です。

(文・Sally.)

AkiahabaraEncountとは

AkiahabaraEncountは、”秋葉原”を拠点とするプロeスポーツチームです。 秋葉原とサブカルチャーを愛し、愛される日本ならではのチームを目指しています。 また、まだeスポーツを知らない多くの方へeスポーツの価値を伝えるための活動に取り組んでおります。

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