文化祭シーズンが終わり、いよいよ冬休みは目の前。クリスマスにお正月、イベント盛りだくさんで楽しみ~!と浮かれているそこのアナタ!
冬休みも重要ですが、実は冬休み前の11月は大学の文化祭シーズン。名だたる有名大学から普段接点のない専門的な大学まで、様々な大学に行けちゃうチャンスなんです!
アオハルでは2019年文化祭取材企画と題し、文化祭を取材してきました。
第3弾となる今回は、毎年入試では高倍率になるなど高い人気を誇る慶応義塾大学の文化祭「三田祭」を徹底取材!
慶応義塾大学の人気のヒミツやオリジナリティ溢れる企画が見られるかも!?
慶応義塾大学へ入学したいと思っている人はもちろん、少しでも興味のある人は必見です!
ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
文化祭の様子をご紹介する前に、まずは慶応義塾大学という大学についておさらいしていきましょう。
改めて知りたい慶応義塾大学のアレコレ
慶應義塾大学とは、1858年に創設された日本最古の私立総合学塾。
「一万円札の人」でおなじみの福沢諭吉が開いた「蘭学塾」が慶応義塾大学の始まりで、その歴史は非常に長く、伝統のある大学です。
ノーベル賞受賞者やオリンピックメダル受賞者を多数輩出するなど、伝統に恥じない功績も多数あります。
また、「THE 世界的な大企業トップの輩出大学ランキング」では何と世界9位。「一部上場企業の社長数」でも第1位となるなど卒業生の活躍も見逃せません。
そんな慶応義塾大学が主催する「三田祭」は、来場者数20万人という国内でも最大規模の文化祭。
どんな出し物があるのか、どんな模擬店が待っているのか……詳しくレポートしていきます!
文化祭といえば模擬店! 高校の文化祭とは全然違う!?
文化祭当日、どんな出し物に出会えるのかドキドキしながら慶応義塾大学を訪れたアオハル編集部。
キャンパス内は学生やお客さんでにぎわい、あちこちから呼び込みの元気な声が聞こえてきます。
火を使うことが禁止されていたり、扱える食材に制限が多い高校の模擬店と違い、揚げ物から蒸し料理など様々な料理が楽しめるのが大学の模擬店の魅力。
まずは腹ごしらえと、さっそく模擬店を見て回ります。
寒い日にはホカホカの餃子ドッグがピッタリ!
この日、東京の最高気温は15℃。幸いにも空は気持ち良く晴れ、日差しは暖かいものの厚手のコートを着ていても寒さを感じる日でした。
しかしそんな寒さだからこそ美味しいのがホカホカの餃子ドッグ!
大きな餃子のような見た目ですが、皮は肉まんのようにふわふわ。
皮のふわふわ・もちもちした食感と中の具のジューシーさが相まってまさに絶品。思わず「うまいっ!」と声が出てしまうほどでした。
気温は低く寒さを感じる中ですが、外でホカホカの餃子ドッグを頬張ると普段よりずっと美味しく感じるのが不思議ですね。
寒い季節に文化祭へ訪れる際は、餃子ドッグのように温かい食べ物がおすすめです!
色が変わる不思議なレモネード!
餃子ドッグを食べお腹も落ち着いたところで、アオハル編集部が目を引かれたのは「色が変わるレモネード」。
一体どのようにして色が変わるのか確かめるべく、レモネードを購入!
最初に渡されたときには画像のような透き通った青色。このままでも十分美味しそうですが、同時に渡された紙コップの中身をレモネードの中に注ぎます。
するとビックリ!
レモネードが青色から鮮やかなピンク色に変わりました。
味が美味しいのはもちろんですが、このように目で見て楽しめるのも面白いですね。
鳥肌が止まらない!神業マジックが目の前で見られる「テーブルマジック」
様々な模擬店でにぎわう広場を抜け、向かったのは奇術研究部が行う「テーブルマジック」という出し物。
マジックといえばテレビや動画サイトなどでも見かけますが、「加工してるんじゃない?」と疑っている人も多いのではないでしょうか。
今回テーブルマジックに訪れたライターと撮影をしてくれたカメラマンさんは、生でマジックを見るのは初めて。「よく見ていたらタネが分かるんじゃないの?」と思いながら、案内された席に座ります。
テーブルを挟んでマジシャンと向かい合わせになり、いざマジックが始まります。
まずは簡単なマジックから、と「お客さんが引いたカードを当てる」という定番のアレを見せていただくことに。
マジシャン曰く、「カードの場所は指先の感覚で大体分かる」とのこと。
本当に?と思いつつカードを一枚選びます。もちろん加工などの形跡は一切なく、何の変哲もない「ハートの9」を選びました。
するとサッサッと手慣れた手つきでカードを切って並べ、マジシャンが迷わず引いたのは「ハートの9」。
この時点でアオハル編集部は唖然。
「練習すれば誰でもできるようなマジック」とのことですが、じっくり見ていてもタネは一切分かりませんでした……。
しかしこれはまだまだ序盤。
続いて披露してくれたのは「パーム」というテクニック。こちらはカードゲームの「ポーカー」で勝つために編み出されたテクニックなのだそう。
このように手の内側に強いカードを隠し、こっそりポケットの中に隠してしまうというもの。
こうして強い手札を残しておくことで、ポーカーを有利に進めるというイカサマのテクニックです。
パームについて説明しながら、カードを切ったり時折簡単なパームを見せてくれるマジシャン。
しかし最後には、「こういうのがパームです。」といいながら触れていなかった内ポケットやトランプが入っていた箱の中からカードが出てきました。一切触れていなかったのになぜ……?
こちらも一切見破ることができず、ただただ目の前で起こるマジックに夢中になってしまいました。
最後のマジックは最も難易度の高い大技。
ライターが一枚カードを引き、数字と絵柄を確認して戻します。
引いたカードを言ってはいけないため、カメラマンさんとマジシャンはライターが何のカードを引いたのか分かりません。
最後の大技は、いくつかの質問によってライターが引いたカードを当てるというマジックです。
さらにマジシャンは、ライターに対して質問にはすべて「反対のこと」を答えるよう指示しました。
そして同時に、マジシャンはカメラマンさんに対しても質問をします。
それに対し、カードを引いていないカメラマンさんは適当に答えます。
カメラマンさんとライターに交互に質問を出すマジシャン。
カメラマンさんは適当に、ライターは反対のことを答えていきます。
「本当にそんなことをして正解のカードが分かるの?」と疑問に思いつつ、マジシャンから問われる質問に答えるライターとカメラマンさん。
「そのカードは黒でしたか?」「1~10の数字でしたか?」と聞かれるため、ライターは反対のことを答えます。
質問に相づちを打ちながらカードを並べていくマジシャン。
一方は嘘を、一方は適当な答えを言っています。そんな状態でライターが引いた正しいカードを当てることができるのでしょうか?
読者の皆さんにだけ、ライターの引いたカードをお伝えしましょう。ライターの引いたカードは黒いクローバーの3です。
しかしマジシャンの指示通り、質問にはすべて「反対のこと」を答えているため、正しいカードを当てられるとは思えませんよね。
なるほどなるほど、といいながらマジシャンが引いたのは……
黒のクローバーの3。
そして質問を重ねていくうちに、適当な答えを言っていたカメラマンさんの回答から一枚のカードが導き出されました。
カメラマンさんの導き出した答えはハートのクイーン。
そして並べていたカードを一枚をめくると、ハートのクイーンが。
さらに今まで並べていたカードをめくっていくと……
何と並べていたすべてのカードがハートのクイーンに!
ライターもカメラマンさんも大興奮!
こんなに凄いマジックを目の前で見られる機会はそうそうありません。皆さんも来年の三田祭へ行かれる際には、ぜひ奇術研究部の出し物へ足を運んでみてください。
世界トップクラスの「スピナー」からペン回しを教わる 「ペン回し教室」
続いて向かったのは、ライターが一番気になっていたペン回し研究会の「ペン回し教室」という出し物。
「文化祭でペン回しを教わるの?」という疑問を解消すべく、教室へ向かいました。そこには既にペン回しを教わっているお客さんの姿が。
教室内にはペン回しの歴史やイベント情報などが貼られており、ペン回しへの情熱を感じ取ることができます。
そもそもペン回しとは、手指を使ってペンを回す遊び。小学生の頃クラスで流行ったり、手持ちぶさたのときについついペンを回してしまうことがありますよね。
しかし今回取材したペン回し研究会は「遊び」の領域を超え、「競技」としてのペン回しを研究しているのだそう。
競技としてのペン回しは、指先だけでなく手首や腕などを使った難しい技のクオリティーを競い合うのだそう。
教室内では難しい技の動画が見られるようになっており、様々な技を見ることができます。
ペン回しをする人を「スピナー」と呼ぶなど、普段知ることのできない情報も盛りだくさんです。
慶応義塾大学のペン回し研究会は、国内唯一のペン回しサークル。
11人ほどで構成されており、世界大会や国内イベントで活躍する人も多いのだそう。
この日教室に訪れたお客さんにペン回しを教えていたのは、世界大会2位の実力者。
さっそく、ライターとカメラマンさんがペン回しに挑戦してみることに。
練習では、両端に重りがついているペンを練習用として使用します。
「親指がブレるから動かさないように意識して」「中指でペンを弾くようなイメージで」などと的確なアドバイスを受けながら練習すること数分……。
何と、カメラマンさんがペン回しに成功!
数分後、ライターも何とか成功させることができました。
ペン回し、非常に奥深くて面白い……!!
個人的にペン回しをやっているけど、本格的にやりたい!という人や、ペン回しを始めたいという人はぜひ慶応義塾大学のペン回し研究会へ足を運んでみてください。
的中率100%!? 思わず「怖っ」といってしまった「占いの館」
続いて訪れたのは、「ぜひ写真撮っていってください!」と明るい男子学生が迎えてくれたディスカッションサークルの「占いの館」。
ここではタロットというカードを引き、そのカードの柄から様々な運勢を占うことができます。
それではさっそく占っていただきましょう!
仕事や恋愛、人間関係など様々なジャンルを占うことができる中、一番気になる「恋愛」をチョイス。
このように積まれたタロットの中から、好きなタロットを3枚引きます。
そして引いたタロットを横一列に並べ、めくります。このとき、タロットの絵柄だけでなく、タロットの「向き」も重要なのだとか。
そうしてライターが引いたのはこちらの3枚。
手前から順に、「過去」「現在」「未来」を表しているのだそう。
タロットには全然詳しくないのですが、明らかに「現在」を表す真ん中のカードが大炎上しており、非常に不安になります。
果たしてライターの恋愛運とは……!?
現在→今好きな人、もしくはお付き合いしている人はやめておいた方がいい
未来→現在好きな人、もしくはお付き合いしている人以外の人と恋愛すると良い未来が訪れるかも……?
占いの結果はこのようになりました。
現在を表すタロットの絵柄が「燃えている塔から逃げ出す人々」だったことからあまり良い結果でないことは察していましたが、今好きな人とはあまり上手くいきそうにないのだそうです……。
「今までにこんな経験はありませんか?」などの質問がほとんどすべて当たっており、若干怖くなるほどの的中率。
あまりにも占いが当たっため、急きょカメラマンさんも占っていただくことに。
そしてこれまた良く当たりました!
「今まで誰にも言っていなかったことまで当たってました……。」と非常に驚いた様子のカメラマンさん。
文化祭でここまで本格的な占いができるのは本当に凄い!
皆さんも三田祭へ行かれる際は、ぜひ「占いの館」に行ってみてください。
謎が解けたらおかわり無料! 本格推理が楽しめる「推理喫茶」
さて、続いて訪れたのは本格的な推理が楽しめるという推理小説同好会の「推理喫茶」。
謎解きや推理が大好きだというカメラマンさんと、「金田一少年の事件簿」を全巻読破しているライターとで立ち向かいます!
料金を支払って好きな飲み物と問題用紙を受け取り席へ。
ゆっくりホットコーヒーを飲みながら、問題文に目を通します。
こちらはヒントを参考にしつつ「楽譜に隠された暗号を解く」という問題。
一見何の変哲もない楽譜と3種類の暗号表をもとに、その楽譜に隠された秘密を探っていきます。
こちらは孤島から宝物を盗み出した怪盗が、どのようにして島から脱出したのかを推理するという問題。
登場人物の「警部」と「部下」の会話をヒントに、怪盗が逃げた方法を探ります。
初見ではサッパリ分からず絶望しましたが、カメラマンさんと協力して案を出し合うことに。
二人で協力することにより、暗号の問題は「3種類の暗号表は必ずしも3つ使わないといけないわけではない」ということや、「楽譜に記された音符の長さと暗号表のモールス信号が対応している」ということに気づきました。
また怪盗が逃げた方法を推理する問題では、部下の発言が怪しいのではないか、など意見を出し合い答えに近づいていきます。
ああでもない、こうでもないと二人で悩みながら悩むこと十数分。
ついに暗号の解読に成功!
楽譜に隠されたメッセージは、「I LOVE YOU ELISE」だと判明。
また、推理の問題では犯人は孤島から逃げ出せていないという答えにたどり着きました。
どちらも難しいけれど頑張ったら解ける、そんな良問でした。
勝利のコーヒーを飲み干し、スッキリしてお店を出ることができました。
問題の難易度は初級~上級で選ぶことができるため、小さいお子さんから大人まで本格的に推理を楽しむことができます。
謎解きやクイズが好きな人は、ぜひ行ってみてください!
プロ級の写真を解説付きで楽しむ! 「星空写真館」
推理喫茶で見事暗号を解き、スッキリしたアオハル編集部は続いて天文研究会の「星空写真館」という出し物を訪れました。
こちらの教室では、天文研究会の方が撮られた写真をじっくり見て回ることができます。
「この写真の何が凄いのか」「この写真を撮るのにどのくらいの時間がかかったのか」など、素人目では絶対に分からないポイントを解説していただけるのも嬉しいポイント。
星空写真館の名前の通り、教室中に素敵な夜空や星々の写真が並んでいます。
様々な写真が並ぶ中、特に部員からの評価が高かったというのがこの写真。
望遠鏡をメインとし、星空をあえて背景とする大胆な構図が部員の中でも好評だったのだそう。
こちらはお客さんからも人気の一枚で、なんとグッズ化もされています。
写真が好きな人はもちろん、見てみたいけど写真の知識がない、という人でも解説付きで楽しめる素敵な出し物でした。
三田祭を回っていて人ごみに疲れた際には、ぜひ星空写真館へ行ってみてください。
まだまだ続く三田祭の出し物!
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