女性の身体、知っていますか?妊娠と出産のハナシ

妊婦

もし望まない妊娠をしてしまったら?中絶以外の選択肢も知っておこう

赤ちゃん 女性 抱き上げる
しかし、若気の至りで望まない妊娠をしてしまった人も少なくありません。高校生の妊娠は当人同士だけでなく、学校や親にも迷惑をかける可能性が非常に高いです。では、もし妊娠してしまったらどう対処すべきなのでしょうか?

中絶

高校生の中絶率は多いのが現状です。もちろん中には、生活費用ですら自分で払えないのに赤ちゃんを育てていくのは無理だと判断し産みたくても産めなかったという高校生カップルもいるはず。
中絶は費用・身体の負担共に大きく、命の芽をつんでしまう方法でもあるためあまりいい方法とはいえません。できれば避けたい方法ですが、自己申告しなければ友人などに妊娠したという事実を知られることなく無かったことにできてしまうため、「何事もなかったように高校に通い続けたい」と考える人にとっては一番の方法になってしまうかと思います。

また、未来ある高校生の娘息子が出産や子育てをすることに複雑な気持ちを抱く親も多いかと思います。その場合、苦渋の決断として中絶を勧める可能性があるでしょう。

「望まない妊娠だとしても大切な命を失うなんて……」と考える人にとって中絶は辛いことだとは思いますが、自分たちは未来を背負う若者であり今だ両親の手で養ってもらっているという立場だということをしっかり頭に入れておくべきかと思います。その上で、中絶という選択が今の自分の考えや環境にあっているかどうか判断すべきでしょう。

里親制度

「どうしても産みたいけど、今はどうしても育てられない」「だからってせっかく宿った命を無駄にしたくない」など、産みたい気持ちはあってもお金の面などで子育てが難しい人たちは必ず存在します。
里親制度とは、さまざまな事情により子供を育てていくのが困難になってしまった親たちのための制度です。

里親制度は自治体ごとに存在する児童相談所などで電話相談を受け付けている場合が多いです。
さらに児童相談所では里親関連以外にも育児の悩みや質問、さらにしつけの指導援助などを受け付けていることがあり、子どもに関してはかなり頼れる場所かと思います。もし産んで育てるという選択肢を取った場合でも、児童相談所の存在を知っていれば少しは子育てに対する不安が解消されるのではないでしょうか。

シングルマザーをサポートする制度

望まない妊娠をしてしまった女性のうち、中絶体験談などを見て心が苦しくなってしまい、「どうしても責任をもって子供を育てたい」「学校も辞めて、自分で働きながら育てる」とシングルマザーを決心する人もいることでしょう。
しかし子育てには多くの時間とお金がかかります。時間は高校を退学し子育てに専念すればたっぷり取れますが、お金はそうはいきません。
お金を得るには子育て以外に時間を取らなければならなく、それを女一人で両立するとなるとなかなか厳しいところがあります。

この場合、国や各自治体が制定しているシングルマザーのサポート制度が役に立つ場合があります。

シングルマザー、もしくはシングルファザーが役に立ちそうな制度は様々で、それぞれ自分の環境にあったものを選ぶのが良いでしょう。
制度などは知っておくとオトクなため、いろいろなサイトを比較し知識として身に着けておくのがオススメです。

このように中絶以外にも様々な制度があります。産むのは不安かもしれませんが、選択肢としてあってもいいはずです。それでも不安で誰にも言えない悩みならば、ネットや電話相談で専門家からの回答をお願いしてみるのもいいかもしれません。

何よりも妊娠についての仕組みを男女とも知っておくことが大切なのではないでしょうか?

そして女性の方は、もし望まない妊娠をしてしまっても、一人で悩まず相談できそうな場所や相手を探してみてください。きっとそれがあなたの助けになることでしょう。

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