真夏の暑さもいつの間にか落ち着き、すっかり秋になりました。
秋は気候が良いため食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋……などと言われ、何をするにも最適な季節です。
そして高校生の皆さんにとっては「中間テストの秋」でもありますね。
中間テストといえば、テスト勉強をしなくてはいけません。
今回も好成績を残したい人、次こそ赤点を回避したい人、勉強に向き合う姿勢はさまざま。しかし、どんなに頑張ろうとしても集中力はそんなに長く続かないものですよね。
そこで今回は、集中力が切れがちなあなたに、テスト勉強中のBGMに最適な曲をご紹介します!
集中力を高める音楽の条件とは?
どんなに好きな音楽でも、テスト勉強中に流すとなれば時に聴きたくなくなることがあります。アップテンポな曲ではつい体が動いてしまったり、逆にバラードだと勉強そっちのけで曲に聴き入ってしまったり……。
そこで、おすすめの曲をご紹介する前に、どんな曲が勉強中のBGMにふさわしいのかを解説します。
歌詞のない曲
人の言葉には、つい耳を傾けてしまうもの。
日本語はもちろん外国語の曲でも、歌われている歌詞の内容が気になってしまったり、好きなアーティストの声に聴き入ってしまったことはありませんか?
それは集中が切れている証拠ですよ!
勉強の息抜きに聴く曲は歌詞があっても問題ありませんが、テスト勉強中は避けておくのがベターです。
激しすぎない曲
ロックやヒップホップ、ダンスナンバーなど、激しい曲は気分を高めてくれる効果があります。例えば勉強机に向かうのが嫌になった時や問題が解けなくてイライラしてきた時の息抜きとして聴く分には効果的です。
しかし集中するべきテスト勉強中には、激しい曲は向いていません。
アップテンポなリズムにつられてつい体が動いてしまったり、気づいたら歌っていたりなんてこと、よくありませんか?
やはり激しい曲も、テスト勉強中は避けておきましょう。
クラシックがおすすめ!
テスト勉強中にBGMとして流すのに最適な音楽は、「クラシック」です。
歌詞のあるクラシック音楽ももちろんたくさんありますが、ピアノや弦楽器で演奏された曲はヒーリング効果が期待でき、ほかのジャンルに比べて勉強の邪魔になりにくいですよ。
今回クラシックのおすすめ曲をご紹介しますが、普段聴かない、好きじゃない、という人のために、ちょっとした豆知識なんかもお教えします。勉強の合間にちょっと目を通して、気になった曲があればぜひBGMにしてみてくださいね。
世界一美しい曲 ショパン『別れの曲』
最初にご紹介するのは、世界一美しい曲としても名高いショパンの『別れの曲』。
モーツァルトやベートーベンほど有名ではありませんが、ショパンも偉大な作曲家です。
ゆったりとしたテンポで心地の良い雰囲気が特徴。メロディも「別れ」というほど悲しい感じではありませんが、明るすぎることもない不思議な曲です。
穏やかな気持ちで聴ける曲なので、テスト勉強中にもぴったり。
『別れの曲』を聴いたことがあるかも!?
こんな曲聴いたことない、と思っているあなた!
実はこの曲、坂口健太郎主演の大人気ドラマ「ごめん、愛してる」の最終回で演奏された曲なんです。
さらにアニメ版「鋼の錬金術師」の中でも使用されています。タイトルになじみはなくても、どこかで耳にしたことがあるかもしれませんよ。
気になったらぜひ聴いてみてくださいね!
有名作曲家の出世作 ベートーベン『悲壮』
続いては超有名作曲家ベートーベンのヒットソング、『悲壮』。
タイトル通りの悲しい雰囲気の曲ですが曲調は全体的に落ち着いているためテスト勉強中におすすめです。
音楽の授業では『運命』や『喜びの歌』を教わることが多いですが、この『悲壮』も名曲ですよ。
ベートーベンは字が汚かった
『エリーゼのために』という曲をご存じですか?この曲は、ベートーベンが40歳の時テレーゼという18歳の少女にフラれて作ったものだといわれています。
そのため、本来は『テレーゼのために』という曲だったという説があります。
ベートーベンの字が汚すぎたため間違えて読まれてしまい、そのまま広がってしまったんですね。
皆さんもテスト中に汚い字で答えを書いていると、読み間違われて減点されるかもしれませんよ。くれぐれも気をつけてくださいね!
壮大な愛の曲 リスト『愛の夢』
続いては『愛の夢』という曲をご紹介します。
3つのパートから構成されるこの曲ですが、最後のパートが特におすすめ。
幸せな明るいメロディと、悲しげなメロディが混在していて、『愛の夢』というタイトルにふさわしい幻想的な曲です。
もともとは歌詞のある曲をピアノ曲に変えているので、気になった人はぜひ歌曲も聴いてみてくださいね。
愛の夢は恋愛ものの曲ではない?
『別れの曲』でご紹介したショパンとリストは、ライバル同士でした。
リストはショパンの繊細さや芸術性に憧れ、ショパンもリストのことを認めていました。
しかし、ショパンはリストよりも先に亡くなってしまいます。その時にショックを受けたリストが、ショパンに捧げた曲がこの『愛の夢』なのです。
愛の夢はもともと歌詞があり、その中にこんな一節があります。
「死んでからでは愛を告げても遅い」
愛の夢という可愛らしいタイトルですが、結構暗くて深い愛の曲だったんですね。
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