好きなアーティストの曲をギターで弾いてみたい……
もっとうまく歌を歌えるようになりたい……
ベースを始めてみたい……
ドラムを習ってバンドをやってみたい……
みなさんのなかには、一度は楽器を習ってみたいと思ったことのある人も多いのではないでしょうか。
さて、楽器を始めたい人なら誰しも気になるのが、音楽スクールに通うべきかどうか、またスクールをどのように選ぶべきかということですよね。
そこで今回の記事では、音楽スクールで学べる内容やメリット・デメリット、注意点をご紹介します。
どんな音楽スクールにも共通する内容をご紹介しますので、楽器を問わず音楽を習いたいという人は必見です!
行く価値ってあるの? そもそもスクールでは何を学べる?
プロミュージシャンが全員、音楽の大学や専門学校、スクールに通っていたわけではありません。
「じゃあ音楽スクールに行かなくてもプロになったり上達したりできるじゃん!」と思う人もいるでしょう。
それでは音楽スクールに行く価値はあるのか、そもそも何を学ぶことができるのかという点を、最初にご紹介しておきましょう。
どのスクールも大体同じ! 初心者が音楽スクールで学べること
音楽スクールではさまざまなことを教わりますが、楽器を始めてすぐの人が習う内容はほとんど同じ。
大抵どこのスクールにも共通する、各楽器の「基礎中の基礎」ともいえるレッスン内容は以下のとおりです。
ギターレッスンの基本
・各パーツの名称
・チューニング(音合わせ)のやり方
・メンテナンス、セッティングのやり方(弦の張り方など)
・基本的な楽譜、TAB譜(ギター用の楽譜)の読み方
ベースレッスンの基本
・各パーツの名称
・チューニング(音合わせ)のやり方
・メンテナンス、セッティングのやり方(弦の張り方など)
・奏法(フィンガー、ピッキング、スラップなど)
ボーカルレッスンの内容
・癖の矯正
・腹式呼吸の練習
・発声練習
ドラムレッスンの内容
・スティックの握り方
・8ビート
スクールによって順番や内容は多少変わりますが、初心者がスクールに行った際に学ぶ内容はこのようなものが多いです。
要注意! 音楽スクールでは学べないこと
音楽スクールでこんなことを学びたかったのに、実際に入ってみると学べなかった……というケースがあります。
一般的な音楽スクールでは学べない内容も、しっかりと確認しておきましょう。
基本は一対一のレッスン! バンド形式での練習はできない
「バンドをやりたい!」と思って音楽スクールに行くと、実際には一人でのレッスンだったり思っていたレッスン内容と違う、ということになりかねません。
まれに、バンド全員でレッスンを受けられるスクールもありますが、ほとんどは楽器ごとに一人でレッスンを受けます。
バンドのメンバーを探したくてスクールに行く場合も、「ドラムの人とレッスン時間や場所が違って全然会えない」「スクール自体がギター専門だった」なんてことにならないよう注意が必要です。
担当講師の専門外の内容
音楽、と一口にいってもロックやポップスからジャズ、ボサノバ、レゲエなど挙げればキリがないほどたくさんのジャンルがあります。
また、講師によって専門のジャンルがそれぞれ違います。
そのため、ロックギターを専門としている講師にジャズギターを教わろうと思っても、「ここまでしか教えられない」という限界があることも。
担当講師の専門でないジャンルの場合、学べる内容に限度があることを覚えておきましょう。
お金を払う価値アリ!? 音楽スクールに通うメリット
さて、ここまで音楽スクールで学べること・学べないことをご紹介してきました。
ここまで記事を読んできた人は、まだまだ自分が音楽スクールに通うべきか悩んでいることでしょう。
そこでこの項目では、音楽スクールに通うメリットを具体的にご紹介していきます。
初心者も経験者もOK! レベルに合った指導が受けられる
音楽スクールに通う最大のメリットは、自分のレベルに合ったレッスンを受けられること。
動画や教材などでは理解できなかった箇所や疑問点をその場で講師が解消してくれるため、挫折しやすい人でも取り組めるのが音楽スクールの特徴です。
挫折しにくい! わからないことを質問できる
音楽スクールで講師と対面していると、「それってどういうことですか?」「今の奏法をもう一度見せてください」などわからないことを何でも質問できます。
一人で練習していると、わからないことがあったときに挫折してしまいがち。
しかし、経験豊富な講師があなたの疑問を解消してくれれば、上達していくのを感じられるでしょう。
講師や仲間といった人脈ができる
音楽スクールには、講師やサポートスタッフ、同じくレッスンを受ける仲間がいます。
講師とはレッスンごとに会うため仲良くなりやすいですし、スクールではあなたと同じように音楽が大好きでレッスンに来ている同志にも出会えるでしょう。
わからないことを教え合ったり、最近見つけた良い音楽を共有したり、ときには一緒にセッションをしたり……と、家にいては得られなかった人脈を得ることができます。
イベント出演も! 音楽スクールならではの特権がある
音楽スクールのなかには、独自のイベントへの出演権を与えてくれたり、受けたいオーディションの応援をしてくれるところもあります。
普通にライブハウスのイベントに出演しようと思えばチケットノルマなどがありお金がかかりますが、スクールが主催するイベントであれば無料の場合が多いです。
プロになる意思があってもなくても、音楽をやっていく上で「誰かの前で発表したい」「ステージで演奏したい」という思いは少なからず出てきます。
そんなとき、スクール主催のイベントがあれば嬉しいですね。
また、音楽事務所などが主催するオーディションに参加するためにサポートしてくれるスクールもたくさんあります。
将来ミュージシャンになりたい人にとって知っておくべき知識や技術を教わることができますよ。
経験者こそ必要! 悪い癖を矯正できる
すでにある程度楽器が弾けたり歌が歌える人は、ついてしまった悪い癖をスクールで矯正することができます。
「高音が歌えない」「変な姿勢で弾く癖が抜けない」など、経験者ならではのお悩みも講師と一緒に解決することができます。
楽器好きにはたまらない! 自分の家にない機材が使える
ギターやベースであればアンプ、シールド、ドラムならドラムセット、ボーカルならマイクなど、家にはない機材を借りられるのもスクールに通うメリットです。
プロが使う本格的な機材を使えば、モチベーションもぐんぐん上がりますよ。
事前にきちんと知っておこう! 音楽スクールに通うデメリット
音楽スクールに通うメリットは上の項目でお伝えしましたね。
しかし、音楽スクールに通うにはデメリットも存在します。
ここでは、知っておくべき音楽スクールに通うデメリットをご紹介します。
高校生には負担? お金や時間がかかる
音楽スクールに入会するには、入会費や教材費、施設利用費や月謝が必要です。
また、家で準備をして楽器を持って電車に乗り、スクールでレッスンを受けて帰る……というように時間も取られます。
高校生の限られた時間やお金では、音楽スクールに通うのが難しいと感じる人もいるでしょう。
意思の強い人は音楽スクールでなくても学べる
多くのプロミュージシャンがそうであったように、なかには独学でプロレベルまで上達する人もいます。
YouTubeの動画や本、DVD教材など、スクールに通わなくても楽器の練習ができることは間違いありません。
「自分で練習できる」「絶対挫折しない!」という人にとっては、必ずしもスクールは必要ないでしょう。
講師との相性が良いかどうかはわからない
学校の授業と同様、楽器を教えてくれる講師にも面白い人とそうでない人がいます。
たとえば楽器を弾きたくてスクールへ通っているのに、難しい音楽理論の話ばかりする講師ではレッスンは楽しめません。
ほかにも講師がよく遅刻してくる、ミスをしたときに嫌そうな顔をされるなど細かいところでも合う・合わないがでてきます。
事前の体験レッスンやリサーチで、講師との相性を見極める必要があるでしょう。
音楽スクール選びの注意点は次ページ!
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