さて、夏休みに入って少し日が経ちましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?現役東大生の西岡です。
みなさん、夏休みの勉強や宿題は捗っていますか?僕も経験があるから分かるのですが、長期休みに入り、しかも蒸し暑いと、なんだか勉強をやる気が起きなくなってしまいますよね。でも、受験生の人は勉強しなければならないでしょうし、そうでない学年の人もある程度は勉強していないと2学期に入ってから授業に付いていけなくなってしまいます。
そこで今回は、夏休みの勉強の「3つの鉄則」についてお話ししたいと思います。この3つを守れば、夏休みの勉強がバリバリ捗り、2学期からの成績も爆上がり間違いナシ!
鉄則1 夏のタスクリストを作れ!
まずはみなさん、夏休み最終日のことを考えてください。8月31日、みなさんは何を終わらせていたいですか?
最終日なので、とりあえず夏休みの宿題が終わっていない状態だと困りますね。他には、苦手科目の勉強を全くしていなかったり1学期の復習が手付かずだったりしたら、2学期からの授業が不安です。
つまり、ある程度みなさんは「終わらせておきたい勉強」があるはずです。それを終わらせないことには、夏休みなんて終われない、というものが存在しているはずです。
きちんとそれを、リストにしましょう。こういうのを「タスクリスト」と呼ぶのですが、自分がやるべきこと、8月31日時点で終わらせておきたいものを全部、箇条書きにしてまとめておくのです。
具体的に書き出して「見える化」することで取り組みやすくなる
例えば「なんとなく数学を頑張りたい」とか「英語の復習をちょっとやっておきたい」とか、そういうぼんやりした目標で夏休みを過ごす人は多いでしょう。しかし、ぼんやりした状態ではやるべきこともあやふやなままなので、結局夏休み最終日まで何も終わらないということがあります。
大切なのは、終わらせるべき課題が何なのかを具体的にすること。「数学を頑張る」ではなく「この問題集を70ページ終わらせる」、「英語を復習する」ではなく「英語の1学期のまとめノートを作りなおす」など「タスク」を細分化して、終わらせたいものを明確にしてみましょう。
さらにまとめたものを机の上などに貼っておき、終わったものにバツをつけていくと、よりタスクが捗ります。タスクリスト全てにバツがついたら、夏休みにやるべきことはすべて終わり。やるべきことを書き出して見える形にすることで、「あとどのくらいで終わるのか」も把握しやすく、1日のスケジュールも立てやすくなるでしょう。
タスクリストは、勉強以外のことでも全然問題ありません!一緒にまとめて書き出し、着実に1つずつ手を付けていきましょう。
鉄則2 毎日ほんの少しだけでも継続しよう!
継続は力なりと言います。勉強というのは、一気にやってしまってあとは何にもやらなくていい、みたいなものではありません。よく夏休みの宿題を、貰った日や夏休み初日で全て終わらせる人がいます。やる側としてはさっさと終わらす方が楽な印象がありますが、実際は夏休みの宿題の本質を間違えて捉えている可能性が高いです。
実は、夏休みの宿題は、毎日ちょっとずつやることを想定して作られています。なぜなら、勉強は継続して取り組むことに、とっても深い意味があるからなんです。
勉強というのは、一日全くやらない日ができてしまうと、記憶力などが一気に下がると言われています。例えば英語の勉強を数日サボった時、長文読解力やリスニング能力が低下した経験はありませんか?
夏休みの宿題を通して「継続力」を身につけよう
つまり、勉強ができるようになるために必要なのは、継続する力なんです。
せっかくの夏休み、朝から晩までパーッと遊ぶ日があったり、どこかに泊まりに行くこともあるかもしれません。それ自体は悪いことではなく、大切なのはどんな予定を入れようとも、きちんと「ちょっとだけ」は勉強すること。1ページだっていいですし、最悪1問だけ、参考書をパラパラめくって読んでみるのもいいでしょう。
できる範囲で毎日勉強に触れることで、記憶力の低下が防げます。さらに継続力も身につくので、今後の勉強でも大いに役立つでしょう。
鉄則3 一日のご褒美を用意しよう!
「鉄則2」を見て、「そうはいっても、なかなか継続的には頑張れないな……」という人も多いでしょう。そういう人にオススメなのが、毎日のご褒美を用意するやり方です。
ご褒美は何でもいいです。漫画一冊でもいいですし、ゲーム1時間でもいいですし、チョコレートなどのお菓子でもいいです。何でもいいから「ちゃんと勉強した時のご褒美」を作っておくのです。
毎日一定の達成感を得ることで勉強が続けやすくなる
例えば僕の知り合いの東大生で、毎日きちんと勉強したら漫画『銀魂』を一冊ずつ購入して勉強のモチベーションを持続させていた人がいました。毎日勉強を積み重ねて、1日一冊。夏休みが終わる頃には40巻程度が家に存在していて、やるべき勉強もしっかり終わっている。ご褒美のシステムが有効活用された良い例でしょう。ご褒美を設定することで、毎日一定の達成感を得ることが可能となります。
勉強が終わったら、終わったという達成感を得られるようにする。逆に、勉強が終わっていないのなら、ご褒美は抜きにする。ご褒美を得たいから、ちゃんと勉強を終わらそうと努力する。自然とメリハリが付き、普段勉強が続かない人でも気付けば継続力が身についていることでしょう。
著者・書籍紹介
西岡 壱誠(にしおか いっせい)
偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「暗記術」「読書術」、そして「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。東京大学で45年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める。講談社『モーニング』で連載中の「ドラゴン桜2」に情報を提供する東大生団体「東龍門」リーダーを務める。また全国4つの高校で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施、高校生に勉強法を教えており、静岡県沼津市にある誠恵高校では理事長付学習特別顧問を務める。19万部のベストセラーとなった『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)など著書多数。
書籍紹介
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