学生にとって欠かせない文房具。流行に敏感な学生にとっては機能面だけでなく、その見た目の可愛らしさや個性も重要になってきますよね。
勉強へのやる気を出させてくれるのも文房具ではないでしょうか。
そんな文房具のデザインを決めるのが「文房具デザイナー」という職業。
今回の記事では、学生の相棒である文房具を開発する職業・文房具デザイナーの詳細をお伝えします。
憧れはあるけど実際どんな仕事なの?
「文房具デザイナー」とは
「文房具デザイナー」という職業は、あまり聞き慣れないかもしれません。
洋服やインターネットのホームページを作成するデザイナーはよく耳にしますが、実は文房具にもデザイナーがいるのです。
この項目では、機能的で使いやすいものから斬新で画期的なものまで、様々なアイデアで文房具を生み出す文房具デザイナーについて詳しくご紹介します。
文房具デザイナーって何をする人なの?
文房具デザイナーとはその名の通り文房具をデザインすることを仕事としている人です。
機能的であるというだけでなく可愛らしい、スマート、シンプルといった様々なニーズに合わせた文房具をデザインしています。
また、文房具をデザインするだけでなく、誰をターゲットとした商品なのかという製品コンセプトを考えるのも仕事の一つ。
例えばノートを一冊作るにしても、ただおしゃれなノートをデザインするのが文房具デザイナーの仕事ではありません。
ターゲットは学生なのか社会人なのか、プライベートで使うのか仕事や学校で使うのか、だとすればどのようなシーンで使うノートなのか……ということからデザイナーとして携わり、ターゲットが求める文房具をデザインしていきます。
今や服装やアクセサリーに限らず、文房具にもファッション性が求められる時代です。
幅広い世代にマッチする文房具を作る必要があり、近年注目度の高まっている職業でもあります。
文房具デザイナーのやりがいや向いている人って?
文房具デザイナーは自分の考えた文房具や制作に携わったものなどが実際に世に出ていくので、街で自分が作った商品が売っていたり、使用している人を見かけたりする機会も多く、やりがいを実感できる職業です。
仕事の過程では、様々な人との打ち合わせや会議を重ねたうえでやっと一つの文房具を誕生させることができます。
そのため多様な視点からの意見に対応できる幅広い知識、そして独創的なアイデアを生み出し形にするデザイン力が必要となるでしょう。
文房具デザイナーはどうすればなれるの?
文房具デザイナーになるには大学や短期大学、専門学校でデザイン・美術系の学部に通い、デザインについて学ぶ必要があります。
また、製品を制作するにあたって模型を作ったり、パソコンを使用したりすることもあるため、工業デザインの学部を卒業することで文房具デザイナーを目指すことも可能です。
卒業後は文具メーカーや文房具をデザインする会社に就職して様々な経験を積む必要があります。
コクヨの人気商品のデザインを見てみよう
文房具に知識のない人でも一度は聞いたことがある有名文具メーカー「コクヨ」。
コクヨはターゲット層が広く、学生から社会人まで幅広い人に親しまれているため、シンプルで使いやすく、かつ飽きの来ないデザインが主流となっています。
そんなコクヨの中でも人気のある商品3点をご紹介します。
ぜひ文房具デザイナーという進路を選ぶ際に参考にしてみてください。
ロングセラー商品のキャンパスノート
科目ごとに使い分けがしやすく、豊富なカラーバリエーションがありシンプルで学生から社会人まで幅広い世代に人気のあるキャンパスノート。
表紙にはタイトルや名前を書く欄があり、学生であれば科目ごとに使い分けることができます。
またシンプルでありながらカラー展開が豊富で、さりげないおしゃれさもあるので派手なデザインのものを使用できない社会人にとっても嬉しいデザインです。
機能とデザインを両立したハリナックス
「ハリナックス」は、ステープラー(ホッチキス)といえば針をセットして強い力で押すという認識を覆した新しい商品です。
針を使わずに軽い力で紙を綴じられるという画期的な仕組みと、今までにないデザインで2016年にはグッドデザイン賞を受賞しました。
また、コンパクトなデザインで机の中に入れていても邪魔にならないスマートさから、学生にも社会人にも人気のある文房具です。
可愛さと機能性を両立したファイル・MOTTE
MOTTEは可愛らしい見た目でありながら、大事な書類はしっかり守るという機能面も兼ね備えています。
きちんと使えて機能的、しかし可愛らしさやおしゃれさも忘れたくはないという女性の声に応えた商品です。
豊富なカラーバリエーションの中から自分らしい色を選ぶことができ、忙しく働くOLさんや就活に励む大学生でも、持っているだけで気分が上がるような商品ですね。
パイロットの人気商品のデザインを見てみよう
長時間使っていても疲れないということで人気のあるDr.Gripなどを販売するパイロット。
Dr.Gripは長時間使用しても疲れにくい構造になっており、腕の痛みや疲労で集中力が途切れにくくなっています。
そのため、学生を中心に大ヒットしました。
パイロットは筆記用具が中心ですが、その価格帯は幅広く、多様な用途やニーズに対応したデザインの商品が発売されています。
「疲れにくい文房具」というジャンルを確立したDr.Grip
Dr.Gripは、持ち手が柔らかく手の形にフィットすることで肩や首の疲れを軽減するという画期的な文房具として大ヒットしました。
ロングセラー商品としてカラーバリエーションも増え、可愛らしいパステルカラーからクールなフルブラックなどデザインは様々。
機能性だけでなく見た目もスタイリッシュで、デザイン性にも優れた商品です。
学生から社会人まで使えるジュースアップシリーズ
こちらのボールペンは、カバンのポケットや洋服のポケットなどにもすっきり入る細身のデザインで、持ち運びにも適しています。
グリップ部分の色はそのままインクの色になっているため、パッと見て取り出したいペンがすぐ分かるという便利なデザインとなっています。
また、なめらかな書き味を実現する独自開発のペン先や、黒い紙にもしっかり発色するゲルインクなどデザインだけでなく機能性も十分です。
パイロットといえば外せない万年筆シリーズ
万年筆といえば上の世代の人が使うもの、高級なものといったイメージがありますが、パイロットからは様々な万年筆が発売されています。
20万円以上もする干支蒔絵万年筆から、初心者が万年筆デビューするのにふさわしい千円台のコクーンシリーズなど、価格帯が広いのがパイロット万年筆の特徴です。
そのため、価格帯によって求められているデザイン(干支蒔絵万年筆なら高級感、コクーンシリーズなら機能性など)を正しく見極める必要がありそうですね。
他にも小学生でも使える工夫が盛りだくさんの、初心者向け万年筆「カクノ」シリーズなど幅広いニーズに対応した万年筆があります。
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