ひょっとしたら皆さんの中には、高校生での結婚を夢見る方もいるかもしれません。
ただ、世の中には高校生での結婚に反対する大人が多いのも事実。中には勇気を出して親に打ち明けたところ、鋭い反論意見を突き返された人ももしかしたらいるのではないでしょうか。
今回は恋人との結婚を夢見る高校生にとって、考えるきっかけとなるような記事を書いてみました。夢への判断材料のひとつとなれば幸いです。
高校生結婚のメリット
若いうちからの結婚にはメリットがあります。そのメリットとは、まず婚期を逃さずにすむことが挙げられます。
現在の日本では相手がいなかったり仕事や給料などの問題から結婚したくてもできない人が多く、そうした人たちは年を重ねるごとに次第に結婚がしにくくなります。日本社会では依然として結婚がステータスになっている部分があるため、結婚したくてもできない状況は苦しいものです。
特に女性の場合は男性よりも結婚がステータスとなる場合が多いため、早く結婚できることはメリットになるでしょう。
早めの人生設計は大きなアドバンテージ
次に、早い段階での人生設計が可能という点が挙げられます。結婚は人生における一大イベントであり、それを早いうちにクリアしておけるのは大きなアドバンテージとなるでしょう。
早いうちに結婚しておけば今後の目標など、ある程度人生設計をたてやすくなるのも大きな魅力。育児やマイホームの購入などのイベントも、準備する時間が多ければその分楽になります。
例えば将来マイホームを購入する予定があるとして、お金を貯めるとしましょう。新築一戸建ての平均購入資金は3627万円です(参照:SUUMOジャーナル)。一度に準備することは難しい金額ですが、あらかじめわかっていれば準備もしやすいです。早いうちに結婚できていれば、この準備期間が長くとれるメリットがあります。
また、人生設計にもし誤りが出た時も早いうちに修正できるでしょう。
体力仕事の子育ては若いうちが華
さらに、子育てをしやすいというメリットもあります。
子育てには多くの体力が必要になるため、疲れてしまうお母さんは多いもの。体力のある10代のうちに子育てを始めると、子育ての疲れは少なくすむでしょう。
また、女性の高齢出産は難産や流産のリスクが多少上がるため、できれば若いうちに出産した方が無難です。
その他、子どもとの年の差が少なければ子どもの気持ちをわかってあげやすい場面もあるでしょう。あるいは、お兄さんあるいはお姉さん感覚で子どもと一緒に楽しく遊べる時もあると思います。
こうしてみると、高校生結婚は何物にも代えがたい「若さ」が大きなメリットであることがわかります。
高校生結婚のデメリット
ただし、結婚がメリットばかりでないのはどの年代でも同じで、高校生結婚には高校生ゆえのデメリットが存在します。いったい高校生結婚特有のデメリットとは何なのでしょうか。
「若いうちにもっと遊んでおけばよかった……」
高校生の時に結婚したカップルの不満でよく聞くものとして、「若いうちにもっと遊んでおけばよかった」というものがあります。この場合の「遊び」とは友達などと過ごす遊びの時間も指しますし、デートなどの恋愛における遊びの意味も含みます。
もしもあなたが高校生のうちに結婚したとして、その生活を友達の人生と比べてみましょう。
例えば、高校を18歳で卒業し大学生になった人はその4年間を自由にすごせます。大学卒業後すぐに結婚する人も少ないでしょうから、卒業後社会人を数年間つとめる間にも、飲み会や合コンなど社会人ならではの出会いの機会をたくさん経験します。
男性も女性も初婚の方は30歳手前で結婚する人数が最も多いため(参照:厚生労働省 平成 28 年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況: 夫妻の年齢別にみた未婚者初婚率のグラフによる)、高校生で結婚するカップルとは約10年間遊べる期間が違うわけです。10年もあればやりたい遊びをたいていやりつくせるでしょう。
しかも社会人になってからは自由に使えるお金が増えるため、学生時代より遊びの幅は広がります。
対して、高校生のうちから結婚すると10代後半にして家庭生活を第一に考えなければいけません。同じ年代の友達が遊んでいる一方、家庭の雑事に追われます。生活費を稼がなければいけないでしょうし、将来の設計もしなければいけないでしょう。日々はあっという間に過ぎます。
子どもが生まれれば時間の流れはもっと速くなります。ふと気がつけば年をとった自分の姿に、「もっと遊んでおけばよかった」と後悔する可能性だってあるでしょう。
「もしかしたら、もっといい人がいたかもな~……」
また別のよく聞く不満として「もっと良い人がいたかもしれない」というものがあります。
一般に、男性にしても女性にしても、青年期にさまざまな男女関係を通じて等身大の異性の姿を知っていきます。
例えば、青年期には異性に幻想を抱きすぎていたり、逆に偏見を持っていたりする場合があります。そうした価値観は過去の体験から来ているのでしょう。青年期にはさまざまな異性とめぐりあう機会があり、時には自分の価値観におさまらない異性にも出会います。
さまざまな出会いのなかで異性に持っていたイメージは修正され、やがて幻想や偏見は消えていくでしょう。こうして異性に対するイメージを修正できていれば、結婚した時に安定した夫婦生活を送れると思います。
お互いパートナーに腹を立てることがあっても、「男性とは/女性とはそんなものだ」と許せるようになるからです。
反対に、若いうちに結婚して異性への幻想や偏見を残したまま結婚生活を始めると、パートナーとの衝突が増えるかもしれません。もしも衝突が増えると、時に「自分は間違った相手を選んだのではないか」と思う人もいます。
本当に間違ったパートナーを選んだかどうかはさておき、「もっと良い人がいたかもしれない」と考える時もあることでしょう。
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