まず初めに、そもそも人はどのくらいの時間集中力を保てるものなのでしょうか。塾や予備校などに行くと、周りに2時間も3時間もずっと机にかじりついて勉強している人を見かけることも多いかと思います。しかし、何時間もの間ずっと集中力を保ち続けることのできる人はほぼいません。
一般的に、集中力の持続時間は最長でも90分=1時間半と言われています。最長が90分なので、平均的な持続時間はさらに短く、高校生だと30分前後が集中力を保てるラインでしょう。学校では1つの授業時間は大体1時間くらいなので、実際に集中できるのは半分くらいと言えますね。
想像よりもずっと短い集中力の持続時間。この時間を伸ばすのに重要なのが、”休憩”なんです。勉強中の休憩ってなかなか取りにくいイメージが強いですが、集中力を1秒でも長く持続させるためには、とっても必要。それでは、なぜ休憩が集中力持続に効果的なのでしょうか。
今回の記事では、勉強の集中力持続方法を「休憩」に絞ってご紹介!大学受験勉強や試験前の自習学習期間など、とにかく1秒でも集中力を伸ばしたい人のために、効果的な休憩方法や、休憩が必要な理由について解説していきたいと思います。
休憩で集中力を「上げる」
集中力持続に休憩がなぜ効果的なのかというと、ズバリ、集中力を回復させることができるからです。「休憩すれば回復するのは当たり前だろ」と思う人も多いでしょうが、まさにその通り。集中力を持続させるためには、休憩をはさんでその都度集中力を回復させるのがもっとも効率的なんです。
そもそも集中力というのは、時間とともに下がっていくものです。科目の得意不得意や環境によっては集中力の持続時間が多少ズレることはあるかもしれませんが、それでも数時間ずっと集中力を同じ高さでキープすることは難しいのが現状。
休憩には、下がった集中力を上げてくれる効果があります。なので、ちょっと集中力が下がったタイミングで休憩を挟むことにより常に高い集中力のまま長い時間勉強に励むことが可能となるわけです。
勉強と休憩のバランスはどのくらいがちょうどいい?
勉強と休憩のちょうど良いバランスは人によって様々なので、ぜひ自分の脳みそと相談して時間調整してみましょう。オススメは30分勉強15分休憩、または40分勉強15分休憩のパターン。30~40分はちょうど集中力が無くなりかけのタイミングなので、無くなる前に休憩をとることで適度に集中力を回復させることが可能となります。
ポイントは、集中力がきれる前に休憩をとること。きれる前、下がったタイミングで休憩をとることで回復効果が見込めるので、たとえ勉強がノリにのっている場合でも決めた時間が来たらスパッとペンを置き、休みましょう。
休憩時間に取り組みたいコト①糖分摂取
勉強の合間に10~15分休憩をとる際、スマホをいじるのもいいですが、せっかくなら休憩後の勉強に繋がるような有意義な休憩をとりたいものです。ここからは、休憩時間に実践したいオススメの方法をいくつかご紹介していきます。
まず初めに紹介するのは、糖分の摂取!糖分は集中力と深いつながりがあるので、ぜひこまめに摂っておきたいところです。
糖分摂取で脳疲労回復
勉強をすると、脳はたくさんのエネルギーを消費します。脳は実は普段からエネルギー消費の大きい部分。勉強でいっぱい頭を使えば、さらにエネルギー消費は活発となります。エネルギーをたくさん消費した脳では、集中力を保ち続けるのは難しいもの。だからこそ、休憩時間にエネルギーを回復させることが大切なんです。
そんな脳のエネルギー回復にピッタリなのがお砂糖などの糖分。糖分はお米やパンはもちろん、チョコやキャンディなどのお菓子にもたくさん含まれているので、休憩のお供にオススメです。
しかし食べすぎは肥満の元に!適度な量を心掛けて、疲労のたまった脳を回復させちゃいましょう。
休憩時間に取り組みたいコト②ストレッチ
続いて紹介するのは、ストレッチ。適度に身体を動かせるストレッチはリフレッシュ効果もあり、休憩時間にピッタリの取り組みです。しかし、注意しなければならないことも!
ストレッチで脳スッキリ!でも運動はダメ
休憩時間のストレッチの最大のメリットは、脳をリフレッシュできるというところ。特に勉強中はほとんどの人が猫背になりがちな上、手元しか動かさないので、身体が凝り固まりやすいです。ストレッチすることで血の巡りが良くなり、脳に新鮮な酸素が取り込まれ、スッキリとした頭で再び勉強に励むことが可能となります。
しかし、適度に身体を伸ばす程度なら良い効果がありますが、過度な動きはかえって興奮状態になってしまうので逆効果。特に運動好きの人は休憩の合間にちょっとした筋トレなどをしたくなるかもしれませんが、「休む」という意味では筋トレは正しくないので注意しましょう。
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