はじめてアルバイトにのぞむ高校生のみなさんが悩んでしまうことの一つに、「履歴書の書き方」がありますよね。履歴書を買うと書き方の見本がついてくる場合もありますが、ざっくりとしか書かれていないので細かいルールまではわかりません。
せっかく応募したいバイトが見つかったのに、履歴書が書けずにもたもたしていては、いつの間にか求人情報掲載期間が終わっていた……なんてことにもなりかねません。
そこで今回は、高校生のための履歴書の書き方を1から10までバッチリご紹介します! 書き方がわかっていれば、マナー違反で採用側に不快な思いをさせる心配もありません。書き方がわからなかった人は、ぜひ参考にしてみてください!
履歴書を書く前に、基本のルールを知っておこう
書き始める前に、まずは履歴書を書く上での基本的なルールを知っておきましょう。これがわかっていないと、常識のない人、礼儀知らずな人だと思われてしまうかもしれません。採用側に歓迎してもらえるような、印象のいい履歴書を目指しましょう。
基本のポイント・マナー
履歴書を書くときの基本ポイントです。これらのポイントは、社会人やフリーターの人でも知らない場合があります。社会に出たときに恥ずかしくないよう、今のうちから覚えておいてください。
書くのは黒のボールペンで
履歴書に使う筆記用具は、黒のボールペンさえあれば大丈夫です。こういった正式な書類は黒で書くのが原則になります。
また、修正が可能な筆記用具も好ましくありません。鉛筆やシャープペンシルは避けましょう。
ボールペンは、フリクションなどの消せるタイプのものはひかえてください。水性だとにじんでしまう可能性があるので、油性のボールペンを使用しましょう。
間違えたら新しく書き直す
上でご紹介したように、履歴書で必要な筆記用具はボールペンのみです。つまり、間違えたときに修正液や修正テープを使ってはいけません。間違えた箇所を二重線で訂正するのもマナー違反です。
書き間違えてしまったら、面倒かもしれませんが新しい履歴書に最初から書き直してください。
丁寧な字を心がける
みなさんのなかには、日ごろ文章を書く習慣がなく、手書き文字を書き慣れていない人がいるかもしれません。字が下手でコンプレックスの人もいるでしょう。
もちろん、美しい字のほうが好ましいですが、綺麗な字が書けないからといって落ち込むことはありません。
丁寧に書いた文字は、採用担当者にもちゃんと伝わります。上手く書くことより、丁寧さを意識しましょう。
色の薄い文字や、線がヒョロヒョロした字は自信がなさそうに思われる可能性があります。できるだけ濃く、ハッキリと書くよう注意しましょう。
履歴書でNGなこと
次は、履歴書を書く上でやってはいけないことをみていきましょう。NGな書き方はそのまま不採用に繋がりかねません。正しく書くために、避けるべき事柄を把握しておきましょう。
空欄はなくして!
履歴書に空欄はNGです。学歴や職歴の欄が余ってしまうことは仕方ありませんが、書くことがない場合はきちんと「なし」と記入する必要があります。
記入欄を空白にしてしまうことのないよう、すべての項目に回答しましょう。
嘘の内容は絶対ダメ!
いくら採用されたいからといって、履歴書に嘘の内容を書くことは絶対にやめてください。もし嘘がばれたら信用がた落ち、最悪の場合クビの可能性もあるでしょう。
志望動機や自己PRで見栄を張ってしまうのも良くありません。経験者じゃないのに経験があるような書き方をしたり、高校を中退しているなど都合の悪い事実を書かない、などは信用を失うことになりかねないので避けましょう。
嘘のない正直な内容を書くよう気をつけましょう。
使い回しはやめて!
面倒だからといって、前に書いた履歴書をコピーして使い回すのはいけません。その都度新しく履歴書を書くようにしてください。
とくに指定がなければ、履歴書はパソコンで作成しても構いませんので、何度も書くのが億劫な人はパソコンにデータを保存しておくといいでしょう。
ただ、パソコン作成の履歴書は、人柄や人間味がわからないので嫌だと感じる担当者もいます。なるべく手書き文字で書くのが好ましいかもしれません。
前半戦!履歴書の書き方ガイド〜左側編〜
いよいよ履歴書を書いていきます。まずはあなたの基本情報や経歴を書く、左側の部分の書き方をご紹介していきましょう。
基本情報の書き方
最初に、履歴書の左上にある基本情報の欄についてご説明します。「ただ自分の情報を書くだけだろ」と思う人も、細かい部分をよくチェックしてみてください。
日付
日付は「書いた日」ではなく、「履歴書を提出する日」を書きましょう。応募先に郵送する場合は「ポストに投函する日」を書くようにしてください。
氏名・生年月日
氏名は、戸籍に登録してある名前を書きます。漢字も正式なものを書いてください。ふりがなは「ふりがな」と記載があれば平仮名で、「フリガナ」と書いてあればカタカナで書くのが一般的です。
生年月日の書き方ですが、生まれた年は西暦で書いても元号(平成、昭和など)で書いてもかまいません。ただし、例えばここで西暦を使った場合は、ほかの記入欄で年を書くところもすべて西暦で書いてください。
履歴書内で統一していれば問題ありませんが、元号を使って書く人が多いでしょう。
ちなみに、元号を略すのはNGです(例:平成→「H」はNG)。
印鑑
印鑑を押す欄がある場合は、そこに捺印します。印鑑はシャチハタではなく、朱肉を付けて押すものを使用してください。
住所・電話番号
住所は現住所を書きます。履歴書のタイプによって異なりますが、「上記以外の連絡先を希望する場合」など別住所を書く欄がある場合があります。とくに希望しない場合は、「同上」と書いておいてください。「同上」は、「上に書いたものと同じ」という意味になります。
電話番号の欄はだいたい2つあります。自分の携帯番号のほかに、緊急連絡先として家の固定電話も書いておくといいでしょう。
証明写真
証明写真は、撮影してから3ヶ月以内のものが必須です。プリクラはNG、無地背景で撮影しましょう。帽子類は脱ぎ、前髪で顔が隠れることのないようにしてください。カラー撮影が一般的です。
大きさは、縦4cm×横3cmです。証明写真機で撮影すれば、そのサイズが指定できます。
写真の裏に名前を書いてからのりづけすると、万が一のりが剥がれてもあなたの写真だとわかるのでおすすめです。
学歴・職歴の書き方
つぎは学歴・職歴の書き方です。先ほどいったように、年は西暦か元号で統一します。
西暦と和暦の変換がわからない人は、ネットで調べると早見表が出てくるので参考にしてください。
学歴
高校生のみなさんの場合、学歴は「小学校卒業」から書くのがおすすめです。学校名は、省略せずに正式名称を書きましょう。「高校」のことは「高等学校」と書きます。
入学と卒業の学校名が同じでも、きちんと2回書きます。「〃」や「同上」は使用しないでください。
高校在学中の人は、入学の下に、現在の年で「〇〇高等学校在学中」と書きます。
バイトの応募であれば「在学中」で問題ありませんが、高校卒業とともに就職を希望する人は少し異なります。高校卒業が条件の雇用先なら、就職活動の履歴書には「○○高等学校卒業見込み」と書かなくてはなりません。
高校中退している人は中退した年を書きましょう。
職歴
高校生の場合職歴はないのが一般的です。以前にアルバイト経験がある人はそれを記入してください。正式な会社名を書いて、アルバイト入社の年と退社の年を書きます。会社名の横に「(アルバイト)」と書くとわかりやすいです。
とくにアルバイトをしたことのない人は「なし」と記入してください。
職歴が書き終わったら、右下に「以上」と書きましょう。
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